過去ログ - 美希・雪歩「レディー!」
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136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/24(日) 01:57:17.36 ID:1jmKxVg5o
つーか下手したらPが運転中に発症してアイドルごと事故の可能性もあったなこれ。


137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 01:58:08.56 ID:7LnCOhGJ0
「過労から倒れたのだろう、とのことだ」
 病室に戻ると、高木は医者から聞いた説明のごく一部をかいつまみ、小鳥達に話した。
 しかし、それだけの説明で彼女達が納得できるはずがなかった。

「意識を失った直接の原因って、何ですか?」
以下略



138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 02:01:25.17 ID:7LnCOhGJ0
 再び、雪歩の体が震え始めた。
 今度の震えは、悲しさからではなく恐怖によるものだった。
 自分のせいで、プロデューサーを大変な目に遭わせてしまった。
 彼を慕っていたアイドルの皆から、どれほどの非難を浴びせられるかを雪歩は想像した。

以下略



139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 02:03:19.98 ID:7LnCOhGJ0
 雪歩に促され、美希以外の者達は部屋を出た。
 皆、部屋の中の張り詰めた空気から解放された気分になったのか、一様に大きくため息をついた。

「少し、一服してくるよ」
 高木はそう言って、席を外した。
以下略



140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 02:05:04.61 ID:7LnCOhGJ0
 雪歩は、その場から後ずさりしていた。

 自分は、何という勘違いをしていたのだろう。
 自分が頑張れば、事務所も明るさを取り戻せるとばかり考えていた。
 救世主にでもなろうとしたのか?
以下略



141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 02:06:45.53 ID:7LnCOhGJ0
「―――そうか、分かった」
 大手芸能事務所、961プロの社長である黒井祟男は、社長室にて受話器を握っていた。

「――素人めいた言葉を吐くな。嫌ならこの事を明るみに出してみるがいい。
 その時、貴様らは今の仕事を続けられると思わんことだ」
以下略



142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 02:07:47.80 ID:7LnCOhGJ0
【7】

 雪歩が事務所に来なくなって、もう一週間になる。

 その夜、真はたるき亭ビルの屋上にいた。
以下略



143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 02:09:39.73 ID:7LnCOhGJ0
「どうやら、軽度の脳梗塞だったようだ」
 高木は、言葉を慎重に選びながら、ゆっくりと皆にプロデューサーの症状を説明していた。

「しばらくは手足に痺れが残るとのことだが、重篤の患者に見られるような精神障害は無い。
 今日は、直接彼と話をすることができたが、話し方も落ち着いていて問題は無かった。
以下略



144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 02:11:36.10 ID:7LnCOhGJ0
 真は、屋上の手すりをギュッと握り締めた。

 プロデューサーが倒れた原因は、一言で言えば過労だろうとのことだった。
 律子は、彼が抱えていた業務の処理に追われたが、その量の多さに驚いていた。
 なぜ自分に振ってくれなかったのか、とも言っていた。
以下略



145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 02:12:22.35 ID:7LnCOhGJ0
「何泣いてんのよ」
 驚いて真が振り返ると、伊織が立っていた。
 月明かりに照らされた茶色の長髪を棚引かせ、腕にはウサギのぬいぐるみを抱きかかえている。

「見ないでよ」
以下略



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