171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:01:58.69 ID:7LnCOhGJ0
「―――雪歩――――雪歩、開けてもらえる?」
母が呼ぶ声がして、雪歩は目を覚ました。
部屋のドアを、コンコンと叩く音も聞こえる。
日は沈んでいた。
172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:04:15.14 ID:7LnCOhGJ0
雪歩へ
元気? ミキは元気だよ!
あまりこういうことは書くなって律子さんには言われてるんだけど、やっぱり書くね。
173:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:06:46.56 ID:7LnCOhGJ0
☆ MERRY CHRISTMAS & HAPPY BIRTHDAY !! ☆
雪歩の頑張り屋さんっぷりは本当にすごいと思います。
今度ケーキ持って行くね! 題字書いたのは天海春香です! のヮの ←はるるん
174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:08:14.47 ID:7LnCOhGJ0
我ながら上手に描けたのでは、って思います。
もちろん、ホンモノの可愛さには到底及びませんけども! 音無 小鳥 <ピヨ
自分が何をしたいのか、という気持ちを常に大事にしてほしい。
だが、今までの努力が君を裏切ることは決して無い。
175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:10:28.32 ID:7LnCOhGJ0
一通り読み終わった頃、雪歩の携帯が鳴った。
最近はずっと切っていた携帯の電源を、美希の手紙を読んだ後、入れておいたのだ。
着信音を聞くのがあまりに久しぶりだったため、雪歩は飛び上がるほど驚いた。
「あっ、やっと繋がったの!」
176:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:12:27.58 ID:7LnCOhGJ0
「せぇーの」
「 ゆ き ほ 、 誕 生 日 お め で と ー ー ! ! ! ! 」
「まさか、この花火って私のために――」
「デコちゃんちが用意してくれたの!」
177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:15:50.31 ID:7LnCOhGJ0
【9】
「無難に『オーバーマスター』で行くのも捨てがたいがな」
病室のベッドの上で、プロデューサーは腕組みをしながら言った。
「新曲か―――本人達が望んでいるのなら、それで勝負しよう」
178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:19:06.92 ID:7LnCOhGJ0
フェスの戦略が概ね固まったところで、プロデューサーは律子に事務所の近況を聞いた。
「前にも言いましたけど、本当に皆変わりましたよ。
特に美希なんて、実は今までと違う子なんじゃないかって思うくらい」
律子は肩をすくめた。
179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:21:07.16 ID:7LnCOhGJ0
「そっか、じゃあ今度一緒にレッスンできるのは来週になっちゃうなー」
響はそう言いながら、公園の池にお菓子を放り投げた。
「あ、響。カモ先生にお菓子あげる時は、もっと優しくしなきゃダメなの」
「うっ――ご、ごめん」
180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:23:20.25 ID:7LnCOhGJ0
「―――あの時は、申し訳ありませんでした」
ふと、貴音が美希に向き直り、頭を下げた。
「えっ? い、いきなり何なの?」
意味が分からずにうろたえる美希も珍しい、と響は思った。
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