859: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:22:19.34 ID:abMfBsPXo
「四条さん、私はあなたのこと忘れないわ」
「うん、ボクも絶対に忘れない」
860: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:24:22.16 ID:abMfBsPXo
真っ赤な血は四条さんの持っている白い花を
赤に染めて、ゆっくりと四条さんの手に垂れました。
861: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:25:08.01 ID:abMfBsPXo
ミンゴスの町へ戻ってきて一晩宿を取ることにしました。
そこで私達は最後に
862: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:26:06.98 ID:abMfBsPXo
でも私もずっとずっと旅をしながら気がかりだったことがありました。
それが今のやっていることです。
教会を継いであげたい。
863: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:26:46.09 ID:abMfBsPXo
「すごいよ雪歩! ぴったりだよ!」
「そうね。きっと向いてると思うわ」
864: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:27:35.73 ID:abMfBsPXo
「ど、どうして」
「本当に探していた物はもう見つからないし手に入ることはない。
だけど、その最期がきっちりと見れたことに私は満足しているのよ」
865: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:28:17.19 ID:abMfBsPXo
「真みたいに我那覇さんが起きるのを手伝いたいけれど、
私には何もできないし、かえって邪魔になるだけだと思うの」
「そのことに関しては天ヶ瀬冬馬に任せてあるし、
866: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:29:30.56 ID:abMfBsPXo
「ねえ千早ちゃん、良かったら私の」
「ねえ千早、良かったらボクと」
867: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:30:03.35 ID:abMfBsPXo
「二人共ありがとう。私は誰も知らないような場所で一人で住むわ」
「……いえ、二人で」
868: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:30:39.29 ID:abMfBsPXo
翌朝、
それぞれの荷物を持ってミンゴスの町の入り口に立っていた私達は
いきなりそれぞれの進行方向が違っていました。
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