1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 14:43:38.47 ID:Np/hgcC7o
1
「ちゃらちゃら踊ってんじゃねーよウスノロ!」
杏子が笑いながら槍を振り回す。
「舞い上がっちゃってますね、あたし! これなら負ける気がしないわ」
それを回避しながら立ち回り、杏子に切り掛かっていくのはさやか。
なんとか槍の隙間を縫って近付こうとするが、近付けば今度は体術で阻まれる。
「は! そんなもんかよさやか!」
「にゃろー。見てろよー」
一歩下がったさやかは音を立てて跳び上がった。
空中に出現させたいくつもの剣を掴んでは杏子に投げつける。
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2013/03/29(金) 14:51:34.22 ID:Np/hgcC7o
「しょぼい攻撃してんじゃねーぞボンクラぁっ!」
その全てを弾いた杏子へと、空中で魔法陣を蹴って、さやかが翔ぶ。
浮かんでいた双剣をひっつかんで投擲。
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2013/03/29(金) 14:55:24.99 ID:Np/hgcC7o
2
「くくっ、さやかもやるようになったじゃねーか!」
杏子が笑って変身を解く。
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2013/03/29(金) 15:01:07.57 ID:Np/hgcC7o
「あー腹減ったぞー」
「はいどうぞ。佐倉さん」
マミの差し出したサンドイッチに杏子は食らいついた。
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2013/03/29(金) 15:06:34.45 ID:Np/hgcC7o
「わかったからサンドイッチを口に詰め込むのは止めなよほむら。あと杏子もから揚げばっかり取らないの!」
「んだよ、うっせーな」
「ポテトサラダも美味しいよ、杏子ちゃん」
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2013/03/29(金) 15:13:58.62 ID:Np/hgcC7o
「そういえばさやか貴女、上条恭介とはどうなの」
ほむらの言葉にさやかはがばりと身を起こしてにこにこした。
「えへへー。この前は恭介の部屋でいっしょに勉強しちゃった♪」
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2013/03/29(金) 15:21:57.05 ID:Np/hgcC7o
3
ここは改編された世界。
すべての魔女がまどかの願いによってそのなかに封印された世界。
祈りが絶望で終わらない世界。
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2013/03/29(金) 15:45:42.71 ID:Np/hgcC7o
4
一週間前。
まどかはキュゥべえとテレパシーで会話していた。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 15:51:19.19 ID:Np/hgcC7o
『もしかしたら君は、自分が死ねば解決すると思ってるかもしれないけど、』
『――魔女が解き放たれちゃう可能性もある、そうでしょ?』
『訂正するほど間違ってはいないね。つまり君の願いが無効化されてしまうわけだ。まぁ魔獣は不必要になって出現しなくなるかもしれないけれど。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/29(金) 15:52:26.40 ID:NETBjo2Fo
なにこれ
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 15:57:31.17 ID:Np/hgcC7o
『君の因果の大部分は喪われた。
まどか、君がたとえ何事もなく生活していったとしても、君は誰にとっても印象の薄い、たいした価値も持たない人間になるだろう。
君は何者にもなれはしないんだ。
そして君の願いの概念は、残りわずかな因果の糸まで巻き取りつつある。因果が欠落してしまうと、君は誰にも干渉できず認識され得なくなってしまう。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 16:04:15.63 ID:Np/hgcC7o
『……再改編のために、わたしはなにをすればいいの』
だから、まどかは自分の目的のためにこの提案を最大限利用する。
たとえ隣に座る地球外生命体がまどかの力を謀りに用い、そのために彼女自身を供犠とすることがわかっていようとも。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 16:11:28.51 ID:Np/hgcC7o
5
「じゃ、まどか、アタシはさやかん家泊まってくから、よろしく」
「うん! パパにいっておくよ」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 16:17:06.42 ID:Np/hgcC7o
いつもと同じ道、いつもと同じ風景。
なのに、まどかはなんだか自分が小さくなってしまったように感じた。
皆が遠い。
お別れをしなくちゃならない。本当はしたくない。まだもうちょっと一緒にいたい。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/29(金) 16:18:04.57 ID:bUrr3oHAO
昨日の続きか
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 16:20:42.14 ID:Np/hgcC7o
「よっしゃー杏子をふるぼっこにしちゃるぞーっ」
「ゲームだろーがさやかには負けねー!」
さやかと杏子が言い合いながら立ち去っていく。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 16:25:49.07 ID:Np/hgcC7o
6
「インキュベーター。いるんでしょ」
夜。学校の屋上で、まどかは呼びかけた。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/29(金) 16:48:04.10 ID:Np/hgcC7o
ちょっと中断
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 21:08:00.18 ID:Np/hgcC7o
7
「その必要はないわ」
まどかは振り返った。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 21:10:39.02 ID:Np/hgcC7o
「まどか! やめて!」
魔法少女姿のほむらがまどかの目前に飛び降りた。
「ほむらちゃん……」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 21:14:18.00 ID:Np/hgcC7o
「世界をもっかい改編するつもりだろ、まどか」
「杏子ちゃん……」
「マジ、なんだ。まどか」
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