109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 20:34:15.53 ID:YU5czjZ8o
「やれ! マミ!」
《!》
再び見上げた闇の上で、ぼろぼろになったマミが落下しながら胸元のリボンをちぎり捨てた。
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2013/03/31(日) 20:38:48.44 ID:YU5czjZ8o
鎖とリボンの要塞が宙に溶ける。
杏子は血を吐いた。
「じゃ、あ、な。雑魚、ヤロー……」
111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 20:40:44.56 ID:YU5czjZ8o
【!】
《さやかちゃん、わたしだよ、まどかだよ!》
寸前で制動をかけるさやか。
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2013/03/31(日) 20:43:49.98 ID:YU5czjZ8o
それを呆然と見たさやかは、
【……ぇ】
ゆっくりと顔を上げる。
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2013/03/31(日) 20:47:57.87 ID:YU5czjZ8o
闇が笑いながら鎖をやすやすと千切ってふわりと降りていく。
立ち上がろうとしたほむらの手を闇が踏みつけた。
「うあ!」
114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 20:51:40.91 ID:YU5czjZ8o
26
「………。……?」
何も起こらない。
115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 20:55:46.08 ID:YU5czjZ8o
「やれやれ。君も円環の理ならそれくらい推測できなかったのかい。
鹿目まどかはおそらく僕らの計画をほぼすべて見通したうえで、それでも提案に乗ってきたというのに。
まあそれを賢明だとは言わないし、君を愚かだと言うつもりもないけどね。しかし記憶の継承が完全でないのは気にかかるなあ」
そこで四人も、闇すらも利用されていたということに気付いた。
116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 21:06:16.39 ID:YU5czjZ8o
「まどかの願いがそのまま叶えられれば、これまでの僕らの努力はすべて水泡に帰してしまう。そして今後、取り戻すこともできないだろう。
だから僕は彼女の願いを別の解釈で叶えることにしたのさ。そうすることで、再び世界を改編できるチャンスを残したんだよ。
魔女システムを復元させるため――あるいはより良い世界を作るためのね。
そしてまさに今、そのチャンスを僕は手にしているわけだ。計画は成功したんだよ。
――さて。僕らの計画、その目的がわかるかい。美樹さやか」
117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 21:10:08.13 ID:YU5czjZ8o
獣に向かって突き出された杏子の槍は、しかしあらぬ方向へとひんまがり、床を砕くのみ。
「なっ……!?」
「君の攻撃は僕にはあたらない。そういう因果だからね」
118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 21:14:19.41 ID:YU5czjZ8o
「そのために君の罪悪感を増幅させる話をして、さらに精神の不安定なさやかと殺しあってもらったんだ。
君の、さやかたちへの依存度が予測よりも高くてこれは失敗してしまったけどね」
「てめえ……!」
119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 21:17:47.79 ID:YU5czjZ8o
27
闇が両腕を広げる。
その周囲に、翼のように光の矢が出現。
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