112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 20:43:49.98 ID:YU5czjZ8o
それを呆然と見たさやかは、
【……ぇ】
ゆっくりと顔を上げる。
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2013/03/31(日) 20:47:57.87 ID:YU5czjZ8o
闇が笑いながら鎖をやすやすと千切ってふわりと降りていく。
立ち上がろうとしたほむらの手を闇が踏みつけた。
「うあ!」
114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 20:51:40.91 ID:YU5czjZ8o
26
「………。……?」
何も起こらない。
115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 20:55:46.08 ID:YU5czjZ8o
「やれやれ。君も円環の理ならそれくらい推測できなかったのかい。
鹿目まどかはおそらく僕らの計画をほぼすべて見通したうえで、それでも提案に乗ってきたというのに。
まあそれを賢明だとは言わないし、君を愚かだと言うつもりもないけどね。しかし記憶の継承が完全でないのは気にかかるなあ」
そこで四人も、闇すらも利用されていたということに気付いた。
116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 21:06:16.39 ID:YU5czjZ8o
「まどかの願いがそのまま叶えられれば、これまでの僕らの努力はすべて水泡に帰してしまう。そして今後、取り戻すこともできないだろう。
だから僕は彼女の願いを別の解釈で叶えることにしたのさ。そうすることで、再び世界を改編できるチャンスを残したんだよ。
魔女システムを復元させるため――あるいはより良い世界を作るためのね。
そしてまさに今、そのチャンスを僕は手にしているわけだ。計画は成功したんだよ。
――さて。僕らの計画、その目的がわかるかい。美樹さやか」
117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 21:10:08.13 ID:YU5czjZ8o
獣に向かって突き出された杏子の槍は、しかしあらぬ方向へとひんまがり、床を砕くのみ。
「なっ……!?」
「君の攻撃は僕にはあたらない。そういう因果だからね」
118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 21:14:19.41 ID:YU5czjZ8o
「そのために君の罪悪感を増幅させる話をして、さらに精神の不安定なさやかと殺しあってもらったんだ。
君の、さやかたちへの依存度が予測よりも高くてこれは失敗してしまったけどね」
「てめえ……!」
119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 21:17:47.79 ID:YU5czjZ8o
27
闇が両腕を広げる。
その周囲に、翼のように光の矢が出現。
120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 21:20:30.95 ID:YU5czjZ8o
【斬っれろおおおおおおおおおっ!】
さやかの黒刀が鮮やかな蒼色に光り輝く。
「書き換えられた因果の定数まで【断ち切る】のかい。さやかの魔獣」
121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 21:24:10.43 ID:YU5czjZ8o
「囮だバーカ」
唇の端を吊り上げて杏子が両手を組んだ。
床から伸びたいくつもの槍が闇を貫く。
122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 21:31:31.41 ID:YU5czjZ8o
【なに、さ、これぇっ!】
後方宙返りで距離を取るさやかを追うようにして空間が断続的に"閉じる"。
「三次元空間の存在因果そのものに対する消滅改編だね。巻き込まれればその部分はこの世界との繋がりを消し去られて二度と戻ってこないだろう」
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