34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 22:25:58.74 ID:Np/hgcC7o
「やぁっ!」
半身を開きながらその手首を掴んでひねろうとするまどか。
だが逆にその手を掴んだ闇が跳び上がり空中で身をねじってまどかを蹴飛ばす。
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2013/03/29(金) 22:31:35.81 ID:Np/hgcC7o
涙を浮かべた目で自分を睨む彼女を見て闇は笑った。
《あははっ! その目、その敵意、すっごく気持ちイイよ!》
言い終わらないうちにまどかが横に走り出す。
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2013/03/29(金) 22:34:39.71 ID:Np/hgcC7o
闇が、起き上がれないまどかへとゆっくり近づく。
《すべての希望は、絶望へ変わる――》
《あなたの夢物語みたいな希望が、悪夢のような絶望を生み出した――》
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2013/03/29(金) 22:37:17.18 ID:Np/hgcC7o
12
「さやか、大丈夫か?」
「うん、たいしたことない。でもさっきの、何?」
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2013/03/29(金) 22:41:11.56 ID:Np/hgcC7o
今度は四人のすぐ後ろで、ばつんと音を立てて回廊が千切り落とされる。
「あいつだ!」
「急いで!」
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2013/03/29(金) 22:51:20.52 ID:Np/hgcC7o
虚無へと崩落していく回廊を蹴って扉へと跳ぶ。
「着地! 10点!」
さやか、マミ、杏子と無事にたどり着いた。
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2013/03/29(金) 22:54:45.61 ID:Np/hgcC7o
13
灯りが笑う。
落ちる二人を歓迎するように。
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2013/03/29(金) 22:57:47.74 ID:Np/hgcC7o
落ちる。
落ちていく。
底を見透かせない闇の底から無数の手がふたりを掴もうと伸びている。
「そんなの―――知るかああああああ!」
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2013/03/29(金) 23:06:18.81 ID:Np/hgcC7o
14
「マミさん!」
灯りも見えなくなった暗がりのなかで、さやかはいつのまにか巻き付いていた手首のリボンを引っ張った。
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 23:10:09.36 ID:Np/hgcC7o
「いててて……」
「杏子、やりすぎ……」
そこは四方に階段が配置された大広間だった。
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2013/03/29(金) 23:12:47.16 ID:Np/hgcC7o
ぐねりと起き上がったそれが、嗤った。
【アハハハハハハハッ!】
ワルプルギスの夜の魔獣である。
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