過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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215: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:30:49.80 ID:RyvpB6bW0
美琴は垣根の住所など知らない。
電話に出てくれないとなると美琴から垣根にコンタクトをとる手段はない。
長点上機に乗り込むという物騒な手段まで考えたが、そもそも垣根は通っていないと言っていたので意味がない。
一応メールはしておいたが、おそらく無意味だろう。

以下略



216: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:32:37.97 ID:RyvpB6bW0
「初めまして、ね、超電磁砲。
私は……そうね、やっぱり心理定規って呼んでちょうだい」

「……何者よ、アンタ」

以下略



217: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:34:09.01 ID:RyvpB6bW0
そうなると、垣根帝督、なのだろうか?
そうだ。考えてみれば美琴は垣根の知り合いなんて一人も知らない。
どころか垣根について知っている情報などないに等しい。
嫌な予感がする。やはり勘違いなのではなかったのかもしれない。
このまま放っておくと、取り返しがつかないことになるような―――。
以下略



218: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:35:05.26 ID:RyvpB6bW0
美琴はおそるおそるといった感じで地図を受け取る。
ここに一体何があるというのか。
垣根帝督がどうしたというのか。
美琴の心臓がバクバクと大きく音をたてる。

以下略



219: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:35:52.38 ID:RyvpB6bW0
それを聞いた途端、御坂美琴は弾かれたようにその場から駆け出した。いや、逃げ出した。
これ以上聞くのが怖かったから。これ以上あの少女の言葉を耳に入れたくなかったから。
嫌な予感がするなんてものではない。
もはや確定だ。垣根に関する恐ろしい何かがこの工場にあるのだ。
かつて美琴が『実験』の存在を知った時のような、あの感覚を再び味わうことになるのか。
以下略



220: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:36:33.77 ID:RyvpB6bW0





以下略



221: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:38:01.76 ID:RyvpB6bW0
自分では垣根帝督という愛する人を救うことは出来ない。
それは心理定規もとっくの昔から分かっていることだった。
今の垣根が何に苦しんでいるのか、何故そうなっているのかを考えれば垣根を救えるのはあの少女くらいだ。
悔しい気持ちが全くないわけではない。
だが選択の余地はなかったのだ。こうしなければ垣根はきっと壊れてしまう。
以下略



222: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:40:34.58 ID:RyvpB6bW0
垣根帝督は無意識のうちに御坂美琴に、そして上条当麻に対して心を開いていた。
それは心理定規がどんなに頑張っても出来なかったこと。
たとえ能力を使ったとしても同じことだった。
未元物質による防御だけではない。所詮大能力者の彼女では、超能力者たる垣根帝督の強靭な自分だけの現実を揺るがすことは出来なかったのだ。

以下略



223: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:47:01.30 ID:RyvpB6bW0
ならば自分と結ばれなくともいい。せめて垣根には幸せになってほしい。
それが心理定規の願い。
ただ暗部に身を置いている以上、それが実現する可能性は限りなく薄い。
ならばまず暗部から抜け出す必要があるが、それを許すほど学園都市の『闇』は甘くない。

以下略



224: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:48:59.21 ID:RyvpB6bW0





以下略



225: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:50:12.52 ID:RyvpB6bW0
だがこれはあくまでお飾りの制度であって、こんなものが振るわれることは本来あり得ない。
だが親船、貝積、雲川の三人はこの制度に全てを賭けた。
一見無意味に見えるような小さな条約を幾重にも結んでいく。
たとえ自分の側に不利なものであったとしてもだ。

以下略



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