過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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252: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/13(月) 23:10:54.95 ID:HDiDjvWv0
ほら。やっぱり悪戯だ。
これではまるで垣根は簡単に人を殺せる人間であるかのような書き方ではないか。
超能力者。第二位。十二分に驚愕に値する事実ではあるが、ここまではまだいい。
だがそれ以外は悪戯にしてもたちが悪い。
いくらなんだってあり得なさ過ぎる。あの垣根が人を殺す?
以下略



253: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/13(月) 23:13:11.77 ID:HDiDjvWv0
美琴は理解した。いや、とっくに理解していた。
ただそれを受け入れたくなかっただけで。信じたくなかっただけで。
だって、信じられるものか。あれだけ笑いあって遊んできた垣根が。

だが美琴は、ついに現実を誤魔化すことを諦めた。
以下略



254: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/13(月) 23:17:50.25 ID:HDiDjvWv0
「違う」

美琴は呟いた。
無駄なんかじゃない。偽物なんかじゃない。
たとえ垣根とのこれまでが全て偽物だったとしても、絶対の事実がある。
以下略



255: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/13(月) 23:19:02.18 ID:HDiDjvWv0
そう呟く美琴の目には光が戻っていた。
かつて美琴の事情など全く無視し、上条当麻がズカズカとこちらに踏み込んできたように。
上条が美琴の言葉に取り合わず、強引に救い上げてくれたように。
意を決し、再び書類に目を通し始める。

以下略



256: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/13(月) 23:20:21.89 ID:HDiDjvWv0
垣根が何に苦しんでいるのか分かったような、気がした。
駆けつけてやらなくてはならない。助けてやらなくてはならない。
困っている時に助け合うのが友達なのだから。
美琴は垣根に救われているのだから。
今度は、こっちの番だ。あまり借りを作っておきたくはない。
以下略



257: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/13(月) 23:23:23.19 ID:HDiDjvWv0
だが、物事はそううまくいかないものである。

世界の抑止力、とでもいうのだろうか。
誰もがどうしてよりによってこのタイミングで、というような事態を経験したことがあるだろう。
そして御坂美琴はまさにそれに直面する。
以下略



258: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/13(月) 23:26:05.34 ID:HDiDjvWv0
能力によるものだった。第四位の超能力者によるものだった。

原子崩し。

誰でも発現出来るような安い能力ではない。美琴の知る限り、その能力を使える人間は一人しかいない。
以下略



259: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/13(月) 23:28:33.32 ID:HDiDjvWv0
目の前の痛ましい姿がどういう理由なのか、美琴には分からなかった。
美琴が最後に麦野と会ったのは佐天が誘拐されたあの時だ。
施設が炎上し、危険と判断して美琴はあの研究施設を脱出した。
当然その後麦野がどうしたかは美琴には分からない。

以下略



260: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/13(月) 23:31:24.20 ID:HDiDjvWv0
麦野は歯が折れてしまいそうなほどに強く歯軋りする。
美琴に対して、獣のように吠えた。
それとも、事実として麦野沈利は獣だったのかもしれない。

「決まってんだろうが。そんなこと分かりきってんだろうが!!
以下略



261: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/13(月) 23:33:33.41 ID:HDiDjvWv0
「させないわ」

美琴は力強く言った。
友達に手を出そうというのなら、こちらも容赦することは出来ない。
それだけではない。この女は自分を殺すためにここまでになったのだという。
以下略



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