24: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/05(金) 14:43:44.83 ID:1i2XHQMk0
閑話休題。
妹達を驚かせる為に、未だに僕はクローゼットの中で身を潜めたままだ。
忍との無駄なやり取りもあったせいで、そろそろ丁度良い時間なのでは無いだろうか?
25: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/05(金) 14:44:10.51 ID:1i2XHQMk0
その逆。
【既に妹達が起こしに来る時間から三十分程過ぎていた】
おかしい、携帯の時計が狂っているのか?
26: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/05(金) 14:45:53.01 ID:1i2XHQMk0
すぐ頭に過ぎったのは、つい先日の事。
暴力陰陽師、影縫余弦。
そもそも、そもそもだ。
27: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/05(金) 14:46:22.47 ID:1i2XHQMk0
暦「火憐ちゃん! 月火ちゃん!」
気付けば、さっきまでの驚かせようと言うわくわく感は、焦燥感に変わっていた。
クローゼットの扉を勢いよく開け、続いて部屋の扉も壊れんばかりの勢いで開く。
28: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/05(金) 14:46:49.44 ID:1i2XHQMk0
と、ここでふと思い付く。
もし、ただ出掛けているだけだとしたら、僕の焦りっぷりは、それはもう滑稽なのではないか。
その思いから、半ば祈りながら玄関へと足を向ける。
29: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/05(金) 14:47:17.55 ID:1i2XHQMk0
一度降りた階段を上り、火憐と月火の部屋の扉を勢いよく開ける。
ここで、二人が居れば僕はとても安心できたのだが……部屋はもぬけの殻だった。
暦「……くそっ!」
30: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/05(金) 14:50:07.48 ID:1i2XHQMk0
気付くべきだった。
『それ』をする前に、僕は気付くベきだったんだ。
その行為を指し示している物的証拠はいくつもあった。
31: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/05(金) 14:51:18.44 ID:1i2XHQMk0
しかし、僕はその二人では無い。
前置きが少し長くなってしまったが、結論から言うと、火憐と月火は見つかった。
本人達からしてみれば、何をやっているんだこの兄は? との感じだっただろう。
32: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/05(金) 14:51:45.74 ID:1i2XHQMk0
以下、回想。
僕が唯一捜していない場所。
阿良々木家の風呂。
33: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/05(金) 14:52:14.20 ID:1i2XHQMk0
すると、目の前には壁が広がっていて……
壁、とは言った物の、冷静に見ればそれは人だった。
もっと冷静に見れば、それは僕の妹だった。
34: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/05(金) 14:52:42.75 ID:1i2XHQMk0
効果音を付けるとすると、パチンとか、バチンとかでは無く、ドゴン! と言った感じだ。
エクスクラメーションマークが付くほどの、そんな感じの鉄拳制裁である。
僕のせいだと言っても、明らかに手加減無しの攻撃はぶっちゃけかなり痛い。
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