過去ログ - ジャブローで撃ち落とされた女ジオン兵が…
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2:キャタピラさん ◆EhtsT9zeko
2013/04/27(土) 23:07:19.42 ID:4bbA3AcR0
喉はカラカラだし、お腹も空いたし、全身はまだひどく痛む。昼はじっとりと張り付くような湿り気を帯びた暑さに襲われ、闇夜には響き渡る得体のしれない獣の声におびえながら、私はもう2日、このどこだかもわからない、熱帯雨林の中をさ迷い歩いている。出征前に気候やなんかについては、もちろん一通り教育は受けてきたけど、聞くのと体験するのとでは、こんなにも違うなんて。
―――それにしても
 私はそう思い直して空を見上げた。これでも、パイロット。幸い、脱出する機体から装備品一式は取り出すことができた。その中のコンパスと航法の学科でならった星の読み方を頼りに、とにかく北へ進んでいく。まぁ、コンパスなんて、コロニーや宇宙では、使ったことないから、初めてだけど。

ギャーッギャーッ!
以下略



3:キャタピラさん ◆EhtsT9zeko
2013/04/27(土) 23:13:37.41 ID:4bbA3AcR0
「ひぃっ!」
 思わず声が出てしまう。
「静かにしろ」
 しまった、敵!?そう悟ったときには、背後から相手の腕が伸びてきて、私の口元を覆った。
「騒ぐな、動くな!死にたいのか!」
以下略



4:キャタピラさん ◆EhtsT9zeko
2013/04/27(土) 23:14:44.52 ID:4bbA3AcR0
魚を取り落として、私は尻もちをついてしまった。に、に、逃げなきゃ…そうは思っても、とっさのことで足が動かない。そんな私に彼女は手を伸ばし、私の口を覆った。そして耳元でまた、囁くように
「静かに」
と言って、あたりを見回した。それから
「立って!」
とまた小声で言うと、私をたき火の方まで引きずっていく。彼女は息を殺して
以下略



5:キャタピラさん ◆EhtsT9zeko
2013/04/27(土) 23:17:40.17 ID:4bbA3AcR0
 そんな私を気遣ってなのか、彼女はいろいろと話しかけてくれた。
 私がモビルスーツのパイロットであることや、少尉であると階級を教えると、彼女もまた、戦闘機のパイロットで階級も同じ。被弾した機体をなんとか不時着させてみたものの、基地までの距離が遠く、簡単に帰れないことなどを教えてくれる。それから、彼女は魚取りが好きで、釣り以外にもいろんな方法を知っているんだと話すので、私が趣味は読書だと話すと、「暗いなぁ」なんて悪びれもせずに言った。年齢は22歳だそうだ。私の方が1歳下だ。なんだか、本当に普通の会話で、今が戦争中で、相手が敵軍の兵士だということすら、信じられないくらいだった。でもなんだかくすぐったいのと、なれ合っちゃいけないという変な意識で、名前は聞けなかった。
 ずいぶんと長い間話をしていた気持ちになっていた。不意に彼女があくびをして同時に大きく伸びをした。
「さて、寝るかなぁ。あんたはまた明日、味方探しに行くんだろ?あたしは、戦闘機に積んであったビーコンが直れば救助をひたすら待ってみるけど」
「うん」
以下略



6:キャタピラさん ◆EhtsT9zeko
2013/04/27(土) 23:19:29.17 ID:4bbA3AcR0
構成が読みづらくてすまん。

とりあえず、反応あるまで出し惜しむ。


7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage ]
2013/04/28(日) 00:36:04.62 ID:gwSZ/4F10
ジオンが「優等生」で連邦が「元気」辺り?


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/28(日) 01:06:41.25 ID:nrYaGqx0o
ほう、女ジオン兵×女連邦兵ですか


9:キャタピラさん ◆EhtsT9zeko
2013/04/28(日) 02:40:46.16 ID:mfe01pas0
>>7
ジオン娘のキャラ付けに悩んでいるww

>>8
濡れ場必要?ww


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/28(日) 02:45:00.59 ID:lN1vs8ngo
読みづらい
もうちょっと改行頼む


11:キャタピラさん ◆EhtsT9zeko
2013/04/28(日) 02:47:26.74 ID:mfe01pas0
コツコツ…

コツコツコツ…

何かが当たる音がする。それが何度も鳴るものだから、私は目を覚ました。キャノピーの向こうには青空が見える。朝だ…。
以下略



12:キャタピラさん ◆EhtsT9zeko
2013/04/28(日) 02:50:06.63 ID:mfe01pas0
 私たちは揃ってコクピットから降り立った。兵士は全部で5人。どれも男。近くにはジープも止めてある。揃いも揃って、小銃を携行している。撃ちあったって、特殊部隊員でもないただのパイロットの私に勝算はない。

「まぁ、とにかく乗れよ。本部には連れてってやれねぇが、ちょっと行ったところに、シェルターへの入り口がある。市街地区だが…情報部隊

と輸送隊が出張ってきているはずだ。本部なり基地なり、そこからトラックの荷台にでも積んでってもらうと良い」
以下略



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