2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 18:01:46.35 ID:CD2d0Fie0
俺の家の隣には、如月千早という名前の少女が住んでいる。
家といっても集合住宅、つまりアパートで、2階の一番右端に俺の部屋があり、その隣が如月さんの部屋に当たる。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 18:04:08.72 ID:CD2d0Fie0
そう考えていた俺が彼女と初めて挨拶以外の会話をしたのは、4月下旬のことだった。
ある休日の午前10時頃、学校もバイトもないので正午まで布団にへばりつこうと考えていた俺の安眠を1つのインターフォンが妨げた。
宅配便だった。親かららしい。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 18:06:59.02 ID:CD2d0Fie0
「わざわざすまんねぇ」
「いえいえ」
にこやかに礼を言う中年男性に一礼すると、俺は6軒目のお宅を後にした。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 18:10:05.25 ID:CD2d0Fie0
「……ま、別になんともないだろ。お隣さんなんだからお裾分けくらい」
言い聞かせるようにそう言うと、俺は窮屈そうにパックいっぱいに詰まったイチゴを見た。
その3つを持って、俺は扉の右側にある”如月”の表札を確認した後、扉の左側にあるインターフォンを押した。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 18:12:05.94 ID:CD2d0Fie0
しかしさすがに本当に挨拶だけというわけには勿論いかないので、俺は今度こそ会話を試みた。
「これ、実家から貰ったイチゴなんだけど……たくさん貰ったから、良かったらどうぞ」
「ご丁寧に、どうも」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 18:16:10.30 ID:CD2d0Fie0
「如月さん、年いくつ?」
「15歳ですけど」
15歳。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 18:17:50.89 ID:CD2d0Fie0
――踏み込むな、ということだろうか。
高校生で下宿や寮ならまだしも、一人暮らしなんて。
もしかしたら家庭事情が複雑なのかもしれない。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 18:21:17.93 ID:CD2d0Fie0
ちょっと急用
早ければ19時頃に再開します
ちなみにこのアパートはアニメ版で千早が住んでるマンションとは違うところです
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/12(日) 18:33:04.47 ID:n7Pq4Anw0
期待を込めておつなの
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 19:27:11.91 ID:CD2d0Fie0
レスありがとうございます
再開します
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/12(日) 19:29:53.38 ID:wQPY7wHm0
期待なの
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