127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:52:37.29 ID:yZQiXNHbo
のしかかるような沈黙。わたしは言葉にしたことを少し後悔した。
けれど結局、彼は穏やかな、諦めたような、傷ついたような静かな声で、
「そうだな」
128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:53:09.57 ID:yZQiXNHbo
「なぜ、会わせたくないの?」
「あのメイドに、その質問をしたか?」
129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:54:00.14 ID:yZQiXNHbo
彼はいやに自信ありげに言った。
それから何かをぶつぶつと呟く。
彼の話していることは、わたしにはまったく理解できなかった。
130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:54:55.59 ID:yZQiXNHbo
つづく
131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/25(土) 08:44:53.93 ID:aQ6NFxFAO
乙
大事件が起きてるとも言えないのに緊張感が高くて途中で口出しもし難い雰囲気。
132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/25(土) 11:56:31.34 ID:owRdsaGvO
乙
133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/25(土) 16:43:53.06 ID:NVR6pYLAO
乙です
134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:00:06.86 ID:cYGd8PLko
◇
通ってきた道を遡っていくと、やがて小さな階段が通路の脇に現れた。
さっき降りてきたものだろう。彼は階段の上部に突き出た取っ手のような部分を掴んだ。
135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:00:48.84 ID:cYGd8PLko
彼は窓際にはあまり近付かず、部屋の様子を眺めた。
わたしはその姿を確認しながら、書斎机の二段目の引き出しを開ける。
彼には見えないように拳銃を取り出し、シリンダーを出して弾を込めた。
136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:01:35.31 ID:cYGd8PLko
「何をしてるんだよ、お前は」
「答えて。何が目的なのか。これからどうするつもりなのか」
137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:02:13.27 ID:cYGd8PLko
やがて、彼はわたしから視線を逸らした。
銃を持っている相手から、視線を逸らすものだろうか、普通。
いや、わたしには、何が普通なのかなんてわからないんだけど。
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