過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
1- 20
138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:03:02.08 ID:cYGd8PLko

「そうかもね」

 自分で思ったよりも冷たい声が出て、わたしは少し怖くなった。でも、言葉は自然に続けられた。
 
以下略



139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:04:09.58 ID:cYGd8PLko

 彼の肩からふっと力が抜けたのが分かった。
 そして、彼は息を深く吸い込んだ。

「お前がそんなんだから、俺がここにいるんだろうが!」
以下略



140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:05:29.03 ID:cYGd8PLko

「分かった。シラユキに会わせる」

 わたしは拳銃から弾を抜いてテーブルの上に置いた。
 何か反応を見せるかと思ったけれど、彼は胸を撫で下ろしただけのようだ。
以下略



141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:07:01.33 ID:cYGd8PLko



 シラユキが書斎に現れるまで、わたしたちの間には会話ひとつなかった。
 会話の予兆のようなものすらなかった。ただお互いを、いないものとして扱うように努めた。
以下略



142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:07:50.44 ID:cYGd8PLko

「それで、この人は……」

 食事を終えて、最初に口を開いたのはシラユキだった。
 二人分の視線を受けて、男は居心地悪そうにした。
以下略



143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:08:33.65 ID:cYGd8PLko

「屋敷には隠し通路みたいなものがあるんだって。書斎の暖炉から、そこに入れた」

「そこで、彼と一緒に隠れていたんですか?」

以下略



144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:10:43.09 ID:cYGd8PLko

 シラユキはいくらか考え込んだあと、仕方なさそうに頷いた。

「いいですか?」

以下略



145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 07:14:11.71 ID:cYGd8PLko

 わたしは何も言わずに食堂を抜け出した。
 話を盗み聞きしようかとも思ったけど、やめた。
 たぶんわたしには、聞いたって理解できない。

以下略



146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/26(日) 07:14:40.74 ID:cYGd8PLko
つづく


147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/26(日) 07:31:01.96 ID:MrGwNkIAO
乙。リアルタイム遭遇
そういえば主人公の名前まだ出てないのな
過去の記憶がないわ銃の扱い方を知ってるわで謎が多い


148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/26(日) 11:20:01.12 ID:PdXa1rb0o



633Res/436.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice