254:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 07:46:18.08 ID:lXtenV6yo
「……そうかもしれない。疲れたのかもね」
たいした含意もなく、わたしは答えた。自分で思ったよりも、それはあからさまな言葉だった。
255:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 07:46:57.76 ID:lXtenV6yo
ひとつ言えるのは、とツキは続けた。
「お前がどちらを選ぶにせよ、俺は戻るってことだ。それだけは変わらない。
俺は生きていくよ。でも、お前の選択によってはとても悲しい思いをすると思う。
256:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 07:47:44.92 ID:lXtenV6yo
◇
そろそろ戻ろう、とツキは言った。わたしは彼に先に戻ってもらい、森の中に残った。
考えたいことが、たくさんあった。でも、何から考えればいいのか分からない。
257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 07:48:11.25 ID:lXtenV6yo
つづく
258:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 07:53:03.58 ID:SM8Tf5+AO
乙乙!
物語も佳境に!……入ったのか入らないのか。
ただ雨が降り続く。
259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 09:34:23.30 ID:JfSyiqI+o
ツキに対する心境に大分変化があったな
260:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 16:35:05.18 ID:owLe/pQDO
巷に雨の降る如く、我が心にも、雨ぞ降る
ヴェルレーヌの詩だったかな…
261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 20:53:03.50 ID:u6kCd0WAO
乙。
262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:33:19.10 ID:7IYKPM3ao
◇
屋敷に戻るとき、何か奇妙な感じがした。
なんだか、物々しいような雰囲気を感じたのだ。
263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:34:04.33 ID:7IYKPM3ao
話し声は、雨の音に途切れてろくに聞こえなかった。
それなのに、シラユキではない方の声は、ひどく冷たく、無機的に聞こえる。
なぜかは知らない。
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