371:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/09(日) 07:24:12.16 ID:Z1eyICRMo
気付けば、わたしの前を、猫が走っていた。
わたしはそれを、いつのまにか追いかけている。
何度こんなことを繰り返すのだろう。
372:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/09(日) 07:24:39.65 ID:Z1eyICRMo
つづく
373:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/09(日) 07:32:44.27 ID:oxFPfhRAO
乙、
374:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/09(日) 08:34:29.37 ID:HfrGugGAO
乙です。
最初に思ったよりも地獄的な世界。
でもアヤメもツキも孤独なのは、きっとこの世界のせいじゃないよ。
375:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/09(日) 13:06:38.03 ID:9vilZsgzo
乙
376:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 05:53:50.53 ID:eaBLS+OVo
◇
ずっとその場で立ち尽くしていたって、しかたがない。
わたしは重い体をどうにか動かして、井戸に近付いた。
377:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 05:54:16.79 ID:eaBLS+OVo
頭が痛かった。どうしてこんなに痛むんだろう。
何もかもが刺々しい気配を纏っていた。
木々も雨粒も土も、すべてがすべて、視線のように無神経にまとわりつく。
378:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 05:54:58.02 ID:eaBLS+OVo
この井戸を、降りてしまっていいのだろうか。
この先に何があるのか、わたしは知っている。
何がないのかも、わたしは知っている。
379:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 05:55:28.23 ID:eaBLS+OVo
あと少しで井戸の底に辿り着けるというときに、手のひらが滑ってバランスを崩し、足が滑った。
まずいと思ったときには遅かった。わたしは重力に従って、水溜りの中に落下した。
380:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 05:56:47.62 ID:eaBLS+OVo
濡れるのも厭わず膝をついて探したけれど、見つけるまで結構な時間が掛かった。
泥に手が汚れる。頭が痛くて、何も考えられない。
でも、たまらなく不安になった。
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