433:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/13(木) 07:05:47.04 ID:gz5u5IpNo
「もう決めたの」
とわたしは言った。シラユキは混乱した表情でこちらを見る。
話している時間が惜しくなって、わたしは駆け出した。
434:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/13(木) 07:06:54.65 ID:gz5u5IpNo
わたしは少し笑う。そして、これがわたしだ、と思った。しっかりと見ろ、これがわたしだ。
手足は細い。運動をほとんどしなかったせいだろう。この世界でもそうだし、現実でもそうだった。
外に出て遊ぶことが少なかったから、肌だって真っ白だ。
435:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/13(木) 07:07:40.85 ID:gz5u5IpNo
つづく
436:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/13(木) 10:00:25.04 ID:ivaUuDgAO
乙
それが歩き方に及ぶとありふれた日常が生き地獄になる
437:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/13(木) 10:44:59.66 ID:YuXuwoqAO
乙
子供の日常も地獄で戦場だけど、楽しく生きる手立てはある。
それを教えられない大人は有能でないと言うしかないが。
438:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/13(木) 17:48:43.31 ID:jPXIEP5NO
ううむ……
実際にありそうな話だから困る
>>437
それを教えられる(形だけじゃなくて、本質的な意味で)大人がどれだけいるだろうか
439:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/14(金) 06:36:36.09 ID:DzmBzCz9o
◇
「助けるって、いったいどうするつもりなんですか?」
440:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/14(金) 06:37:11.02 ID:DzmBzCz9o
「でも、見つかったら……」
「見つからないようにするし、見つかったとしても逃げ切ればいいんだよ」
441:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/14(金) 06:37:39.32 ID:DzmBzCz9o
「わたしは街に行ったことがないから、ツキが捕まった後、どうなるかを知らない。
すぐに殺されてしまうのか、少しでも猶予があるのか、それも分からない。
もし猶予があるとするなら、どのような手段が講じられるのか、考えなきゃいけない。
情報が必要なの。そのためには、シラユキ。あなたが必要なの」
442:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/14(金) 06:38:37.55 ID:DzmBzCz9o
だとすれば、この拳銃はどのような意味を持つのだろう。
わたしは一度、ツキにこれを向けかけた。そして今、もう一度引き出しから持ち出した。
シラユキは息を呑む。それからひどく戸惑ったような顔をした。
443:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/14(金) 06:39:31.42 ID:DzmBzCz9o
どうして、と。
シラユキの唇が、そういう形に動いた気がした。
「なに?」
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