467:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 07:07:49.58 ID:x3h76RAXo
わたしは縋るような気持ちでシラユキを見た。でも、彼女は何も言わない。
段々と焦ってきて、わたしは彼女の服を何度か引っ張った。
それでようやく、彼女はわたしの方を見てくれた。
468:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 07:09:38.97 ID:x3h76RAXo
ツキはわたしをじっと見つめた。
「待って」
469:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 07:10:09.64 ID:x3h76RAXo
「どうされました?」
と村長は言った。わたしは一度シラユキを見た。彼女はわたしを見ているだけだった。
ツキもまた、何も言わない。何も言わず、こちらを見ている。
470:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 07:10:35.90 ID:x3h76RAXo
「……何も、殺すことはないんじゃないの?」
「決まりです」
471:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 07:11:43.72 ID:x3h76RAXo
「でもわたしは、彼を助けたいの」
「"助けたい"?」
472:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 07:12:37.07 ID:x3h76RAXo
ざわめきの中で、わたしは段々と自分が何をしているのかも分からなくなっていく。
いったいここで何をしていたのだっけ?
ただ人々の視線がわたしに突き刺さるようで……耐え難く、苦痛だった。
473:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 07:13:08.46 ID:x3h76RAXo
「そういう事情は分かっているつもりですよ。ですけど、どうせ殺されるなら女の子に殺されたい」
村長は奇妙そうに首をかしげた。
474:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 07:13:34.46 ID:x3h76RAXo
「……まあ、そうですね。その程度の変更なら、問題はないでしょう。
決まりに反するというほどでもありません。もともと誰もやりたがらない仕事ですし、御嬢さんが是非にと仰られるなら」
わたしは一連の流れに唖然としていた。
475:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 07:14:19.71 ID:x3h76RAXo
つづく
476:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/15(土) 11:19:00.24 ID:0JIu5TiAO
乙。ここからどうなるのか
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