489:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:43:51.29 ID:2Yrmim71o
わたしは溜め息をついた。
そして、どうしてこんな馬鹿らしい会話を続けているんだろう、と不意に考えた。
もういいじゃないか、とわたしは思う。こんな押し問答を続けて何になるのだ?
490:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:46:40.18 ID:2Yrmim71o
「そうか。なるほどな」
彼は考え込むような顔になった。静寂が辺りを包み込む。誰もなにも言わない。
ただ雨が降り続いている。
491:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:48:24.23 ID:2Yrmim71o
真っ先に声をあげたのは、少し離れた位置にいた村長だった。
「捕えろ!」
492:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:48:57.35 ID:2Yrmim71o
つづく
493:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 09:12:19.06 ID:4v0Ua3yKo
ほう
494:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 10:49:25.80 ID:rdSxunIDO
アヤメの覚悟がことごとく潰されていってる…
495:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 06:59:59.41 ID:IMrWsM59o
◇
広場には武装した人々はほとんどいなかった。
処刑人と思われる男の持っていた剣さえ、実際の武器としては扱えない、処刑専用のものだろう。
496:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:00:27.54 ID:IMrWsM59o
「出口はどこだ?」
と彼は言った。
497:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:00:58.58 ID:IMrWsM59o
「わたしはここでシラユキを待つ」
「……なあ、よく聞けよ、アヤメ」
498:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:01:44.97 ID:IMrWsM59o
「わたしを殺して困るのは、あなたの方でしょ?
あなたはわたしに生きていてほしい。わたしが死ねば、あなたも死ぬ。
わたしを殺してしまったら、あなたの目的は達成されない。だから、あなたは撃てない。
わたしはわたしが死んだって、別に困らない。困るのはあなただけ」
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