過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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493:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 09:12:19.06 ID:4v0Ua3yKo
ほう


494:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 10:49:25.80 ID:rdSxunIDO
アヤメの覚悟がことごとく潰されていってる…


495:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 06:59:59.41 ID:IMrWsM59o



 広場には武装した人々はほとんどいなかった。
 処刑人と思われる男の持っていた剣さえ、実際の武器としては扱えない、処刑専用のものだろう。
以下略



496:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:00:27.54 ID:IMrWsM59o

「出口はどこだ?」

 と彼は言った。

以下略



497:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:00:58.58 ID:IMrWsM59o

「わたしはここでシラユキを待つ」

「……なあ、よく聞けよ、アヤメ」

以下略



498:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:01:44.97 ID:IMrWsM59o

「わたしを殺して困るのは、あなたの方でしょ?
 あなたはわたしに生きていてほしい。わたしが死ねば、あなたも死ぬ。
 わたしを殺してしまったら、あなたの目的は達成されない。だから、あなたは撃てない。
 わたしはわたしが死んだって、別に困らない。困るのはあなただけ」
以下略



499:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:03:09.54 ID:IMrWsM59o

「なんだよ、それ……」

 悲しげな声だった。でも、それだってそう聞こえるだけのことだ。

以下略



500:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:03:45.82 ID:IMrWsM59o

 彼は表情を歪めたけれど、わたしにはもう、その表情が何を意味するのかも分からなかった。
 どんな感情なのかも、分からない。

 雨の雫が彼を打ち続ける。
以下略



501:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:04:14.42 ID:IMrWsM59o

「シラユキが死んだのは、俺だって悲しいよ」

 ツキはわたしの方を振り向かず、前を見て、歩き続ける。
 わたしの腕を引いたまま。
以下略



502:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:04:52.67 ID:IMrWsM59o

 ツキを助けたい、と思った。
 でもわたしは、生きていたくなんてなかった。
 
 ツキには生きていてほしい。
以下略



503:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:05:21.41 ID:IMrWsM59o

「お前の考えなんて知らない」
 
 自分に言い聞かせるみたいに、ツキは言った。

以下略



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