525:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 07:59:01.39 ID:mRUgB+/xo
わたしの頭が混乱しているのと同じくらい、ツキの行動だって混乱している。
いろんなことが、よく分からない。
どうするのが最善なんだろう。
526:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 07:59:28.81 ID:mRUgB+/xo
つづく
527:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/19(水) 09:17:28.87 ID:unvm5wsHo
乙
528:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/19(水) 23:44:04.72 ID:lyOZRmlAO
乙です。辛いな。
529:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/20(木) 03:04:27.27 ID:WU9ARoQ2o
◇
猫は飛び跳ねるようにしてわたしとツキの目の前にやってきた。
それから素っ気ない態度で前を向いたかと思うと、前方の木々の隙間を進んでいく。
530:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/20(木) 03:05:45.67 ID:WU9ARoQ2o
何か悪い冗談みたいだった。
実は夢でも見ているのかもしれない。
目を覚ましたら、わたしはごく当たり前にシラユキと屋敷で生活しているのかもしれない。
531:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/20(木) 03:06:17.41 ID:WU9ARoQ2o
「……ツキ?」
呼びかけてみたけれど、彼は返事をしなかった。
わたしは何か、彼の機嫌を損ねるようなことをしてしまっただろうか。
532:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/20(木) 03:06:44.33 ID:WU9ARoQ2o
「大丈夫?」
訊ねてから、心底自分が嫌になった。
大丈夫なわけがないのだ。
533:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/20(木) 03:08:11.99 ID:WU9ARoQ2o
わたしは、ツキがこんな場所までやってくるとは思っていなかった。
シラユキが死んだときだって、彼は確かに悲しんでいたけれど、ちゃんと起こったことを受け入れていた。
だからわたしが死んだところで、最初は少し悲しかったとしても、少し怒ったとしても、すぐに慣れてしまうだろうと思った。
534:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/20(木) 03:08:42.17 ID:WU9ARoQ2o
「嘘だよ、そんなの」
混乱した頭のまま、わたしは言った。
633Res/436.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。