過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 00:39:59.88 ID:qWKgxCZQo
>>62
乙。
事象の描写、特に食事の描写の美しさに魅入られながら読んでします。
エロはなくとも至高ですね。


65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 07:49:42.81 ID:HvvV2uUuo
魔法使いが淫魔の国に迷い込むと聞いて


66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/25(土) 00:13:10.38 ID:1xeIzhHko
堕女神「私を、『淫魔』にしてください」
までは読んだんだけど、その後に書いたヤツある?


67: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/05/25(土) 02:20:12.58 ID:QKtUJVFRo
>>66
その後は何も書いてないです、ダイレクトにこれです
そろそろテコ入れでポチ含めて、淫魔サイドにも新キャラを数人出そうかと考えてはいるのですが……

では、投下いたします
以下略



68: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/05/25(土) 02:22:48.48 ID:QKtUJVFRo
*

その日、英雄達は王都へ凱旋した。
通りに立ち並ぶ家々からは国民がその姿を一目見ようと、大人子供の別なく顔を出した。
『魔王』を討伐した四人の英雄は、どんなに誇らしく胸を張っているのかと思い描き、
以下略



69: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/05/25(土) 02:23:24.74 ID:QKtUJVFRo
処刑の丘を登る虜囚の姿が三人に重なり、その場にいた誰もが薄ら寒さを覚えて目を伏せた。
城門から波打つように大通りを駆け抜けた大歓声は、その始まりと同じくして凍っていく。
それほどまでに、城門をくぐった『英雄達』の姿には翳りがあった。

何より、先頭に立ち続けたあの男の姿が無い。
以下略



70: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/05/25(土) 02:24:31.91 ID:QKtUJVFRo
その夜、魔王の討伐を記念して、城では豪奢な酒宴が行われた。

無意味な宴だった。
最大の『主賓』を欠いて、その仲間たちだけ。
魔物の脅威を真に知る者はなく、王侯貴族たちが豪勢な料理を前に大杯を乾し、語らう。
以下略



71: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/05/25(土) 02:25:10.25 ID:QKtUJVFRo
手に握ったグラスに、意識せずとも力が籠もった。
『楽しんでいますか』『この度は、おめでとうございます』『この国の民を代表して、感謝の意を――――』
そんな言葉が出て来たら、構わずにグラスの中身を顔めがけて引っかけてやるつもりだった。
例え、彼女の『父親』であろうとも、そこは譲らない。
譲らなかったからこそ――――バルコニーに一人で、誰も寄せ付けず、たそがれる事を選んだ。
以下略



72: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/05/25(土) 02:26:08.40 ID:QKtUJVFRo
もう一口、ワインを含んだ。
少しだけ、少しだけ……さっきよりも甘く感じて、どこか潮風を思い出すような芳醇な香りが、口から鼻を抜けた。

魔法使い「……現実味、無いのよ」

以下略



73: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/05/25(土) 02:26:44.66 ID:QKtUJVFRo
王女「魔法使い様……」

魔法使い「あいつがいないから、ってのも……あるけどさ」

『勇者』がいなくなっても、それだけのせいではない。
以下略



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