1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/03(月) 23:30:36.13 ID:pG0rEEGC0
「プロデューサーってさ、」
助手席で黙ってスマホをいじっていた凛が不意に声をあげる。
「……なんだ?」
こういう雰囲気の凛の言葉に、あまり良い思い出がない俺は、やや突き放したような声で応じる。
「一体、何なんだろうね?」
軽い溜息と共に吐き出される言葉。
「お前達を輝かせるための裏方だよ」
それに対して、とりあえず当たり障りのない言葉を返した。
凛がこういう言葉を嫌うのは承知の上だが、間違ってもいないので文句も付けづらいだろう。
要するに様子見である。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/03(月) 23:32:59.01 ID:pG0rEEGC0
「そういうことじゃなくて!」
案の定、凛は少しだけ感情を表に出してこちらを向く。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/03(月) 23:35:33.56 ID:pG0rEEGC0
俺はさっき凛がしてみせたような溜息を一つしてから、
「加蓮によく似合ってるだろ?」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/03(月) 23:37:19.21 ID:pG0rEEGC0
「だから、それは分かってるってば。加蓮、よく似合ってるよ」
それを自分でも意識してるのか、単純に勢い任せで感情をぶつけるのが苦手で、
結果的に凛はこういう回り道をするための言葉を、実に苛立たしげに言うのである。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/03(月) 23:39:30.59 ID:pG0rEEGC0
「加蓮ってさ」
「なんだ?」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/03(月) 23:41:16.41 ID:pG0rEEGC0
「友達としてか?」
「うん。それに、あなたの担当アイドルとしても」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/03(月) 23:41:43.95 ID:fCN9ajFTo
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渋谷凛(15)
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/03(月) 23:42:49.88 ID:pG0rEEGC0
「プロデューサーはさ、真面目だよね」
「そうか?」
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