過去ログ - モバP「アイドルと、銃口と」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/16(日) 17:59:46.49 ID:qhHCx2Gz0
「ふんふん、なるほどにゃあ……」

みくは腕を組み、わざとらしく数回頷いた。

営業から戻り、事務所のソファに腰掛けてコーヒーを飲んでいた。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 18:12:19.43 ID:qhHCx2Gz0
「どういうことだ?」

背中に嫌な汗が流れる。
事務所から離れようと必死になるあまり、思考を放棄していたことは否定ができない。
よくよく考えてみれば、事務所であれだけのことがあったのだ。
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/16(日) 18:21:16.00 ID:qhHCx2Gz0
慌てて懐から携帯電話を取り出し、電話帳から「千川ちひろ」と書かれた番号を選びだす。

所属アイドルのスケジュールは把握している。
普段は忙しさのあまり恨めしくもなるスケジュール管理の職務が功を奏した。
今日仕事のあるアイドルはこの時間は出払っている。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/16(日) 18:31:02.42 ID:qhHCx2Gz0
「ちひろさん、今どこにいるんですか?」

「ええと、事務所の前にいるんですが……」

「事務所には入らないで、すぐにそこから離れてください!」
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 18:50:16.80 ID:qhHCx2Gz0
「ええと、差押って書いてありますね。立ち入りを禁ずるとも書いてあります」

差押?何のことだ?
事務所の経営については詳しくはないが、少なくとも最近は良い傾向だったはずだ。

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 18:51:40.16 ID:qhHCx2Gz0
ここで中断します。
駄文失礼しました。
昨日のようなアドバイスもお気軽にどうぞ。


26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/16(日) 22:00:43.90 ID:qhHCx2Gz0


時計の針は午後8時を指している。
日中、降り続いた雨も上がっていた。

以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 22:27:31.52 ID:qhHCx2Gz0
事務所の貼られた差押の張り紙とテープ。
それらは、イタズラでもなんでもなかった。


ちひろさんへの電話を切った後で警察を伴い事務所へと出向いた。
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/16(日) 22:45:10.42 ID:qhHCx2Gz0
この事実は明日の朝には新聞に載るだろうし、週刊誌も放っては置かないだろう。
社会のほぼ全てから信頼を失うのだ。もうこの事務所は死んだも同然といってもいい。

仮に、もしも奇跡的に社会が我々を迎え入れてくれたとする。
社長の罪は社長のものであり、俺達従業員は無関係である、と。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/16(日) 23:09:22.48 ID:qhHCx2Gz0
「まぁ、アイドル達には一通り連絡が取れたってだけでも良しとしましょう」

「泣いちゃった子もいましたけどね……」

ちひろさんはゆっくりと顔を上げる。
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/16(日) 23:16:39.52 ID:qhHCx2Gz0
ちひろさんにも言ったとおり、『一通り』のアイドルとは連絡をとることができた。

そう『一通り』のアイドルには。

その中には昼間、俺に向けて突然発砲した彼女は含まれていない。
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