117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/12(金) 23:57:30.21 ID:OsXI6lH/o
それから数日後の日曜日、私は約束通り彼女の家を訪れていた。
それほど大きくはないが、一人暮らしには十分な広さを持つマンションだ。
私は、彼女の部屋のドアの前に立ち、インターホンを押す。
118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/13(土) 00:07:41.04 ID:h3vNNQoAo
私は、彼女に(以前陸上部の先輩に教えてもらった)お土産のシュークリームを手渡すと
彼女に促されるままに、リビングに置いてあったテーブルの一辺に座った。
119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/13(土) 00:12:34.53 ID:h3vNNQoAo
よく見てみると、その写真立ての中には
彼女と、彼女の友人……だろうか
これまた綺麗な人が、写っている。
120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/13(土) 00:18:59.05 ID:h3vNNQoAo
唯「その、写真」
頼子「え?」
唯「前来た時は無かったなって思って」
121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/13(土) 00:26:23.87 ID:h3vNNQoAo
唯「……」
頼子「……それで?」
唯「あっ」
122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/13(土) 00:31:21.78 ID:h3vNNQoAo
頼子「ねぇ、どんな人?」
唯「優しくて……包容力があって」
頼子「ふんふん」
123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/13(土) 00:36:11.80 ID:h3vNNQoAo
唯「……同性で」
頼子「……」
「女性ってこと?」
124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/13(土) 00:46:24.27 ID:h3vNNQoAo
頼子「だって、人間なんてたくさんいるのよ」
「日本に住んでいる人だけでも、約1億人いるでしょ?」
頼子「そんな中で、生涯出会う人なんてわずかで」
「名前を知ってる人なんて、それよりもっと少なくて」
125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/13(土) 00:52:34.70 ID:h3vNNQoAo
頼子「実はね」
私が、いろいろと考えていると、彼女はゆっくりと口を開いた。
126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/13(土) 00:59:28.04 ID:h3vNNQoAo
頼子「彼女は、中学校のころからの友人でね」
「勉強するときも、バカをするときも、修学旅行に行くときも」
頼子「ずーっと一緒だったの」
127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/13(土) 01:03:53.77 ID:h3vNNQoAo
頼子「本当なら、大好きな人に、幸せなことがあったんだから」
「祝福してあげなくちゃって……それが当たり前のことだって」
頼子「でも……できなくて」
192Res/106.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。