過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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71: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:02:32.42 ID:3cVwqeeN0

それからの私達は、正に破竹の勢いであった。
幸子は、レッスンでトレーナーさんの提示するメニューをキチンとこなし、LIVEバトルでは連戦連勝。
私も、新しい衣装や特訓の案を出したり、幸子とは会わない日が無くなった。彼女の為に、全力を尽くしていた。

以下略



72: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:03:17.77 ID:3cVwqeeN0

そう言えば先程、幸子とは会わない日が無くなった、と言ったがこれは誇張ではない。
オフの日まで買い物に駆りだされるようになった。
幸子曰く、「こんなにカワイイボクとのショッピングになんですから、荷物持ちでも光栄に思うべきです」との事だ。

以下略



73: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:03:51.76 ID:3cVwqeeN0

そして、そんな頑張りのおかげか否か、事務所から新曲のオファーが来た。
私はこれを快諾し、幸子にこれを報告した。

彼女はまた顔を逸らして、憎まれ口を叩きながら、精一杯喜んでくれた。
以下略



74: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:13:34.74 ID:3cVwqeeN0

「――チャン、おっはにゃ〜」

「あぁ、おはようみく」

以下略



75: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:18:05.31 ID:3cVwqeeN0


「甘いにゃ!」

「な、何?」
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76: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:18:35.64 ID:3cVwqeeN0


「プロデューサー……あたし、あたしに足りないものは何なの! どうすれば、いつになればみくちゃんの胸に、
 この私の両手という放たれた矢が、標的を射る時はいつなの! いつになったら……あたしは、地を這わなくてすむの……!」

以下略



77: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:26:52.14 ID:3cVwqeeN0


「くっそー……みくちゃん、次こそ仕留めるからね!」

「ふっふ〜。いくらでも再戦してあげるにゃ」
以下略



78: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:34:16.50 ID:3cVwqeeN0

「――チャン、――チャン、華麗な撃退劇を見せたんだから、褒めて欲しいにゃっ」

「あ、あぁ……そうか……よ、よくやった、な?」

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79: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:50:48.60 ID:3cVwqeeN0

この二人の喧騒の横で、何かが削れ、そして細かく叩く神経質な音が響いていた。
そして、その音が止んだかと思うと、パンッと、勢いよく乾いた音がした。


以下略



80: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:51:35.51 ID:3cVwqeeN0

両手をパタパタと振ると、二人は渋々「はーい」と返事をし、帰り支度を始めた。
その二人を横に、私は幸子に寄って、少し顔色を窺いながら話しかける。


以下略



81: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:52:12.67 ID:3cVwqeeN0

「……」

「お前の為に、何だ?」

以下略



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