43:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:34:45.41 ID:4aigMyjso
これまではずっと、相手に嫌われたくなくて、嫌な思いをさせたくなくて、
自分の後ろ向きな気持ちとか、正直にお話しできまぜんでした。
ですが、珠美ちゃんの事を知って、もっともっと近づきたくて。
44:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:36:35.54 ID:4aigMyjso
珠美「い、いえ、その、本当にありがとうございました。
だいぶ遅くなりましたし、珠美はそろそろおいとましますね」
歌鈴(あ…行ってしまう…)
45:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:37:20.72 ID:4aigMyjso
歌鈴「…だ、大丈夫ですか?」
ちっちゃな珠美ちゃんを押しつぶしてはいないかと、私はあわてて身を起こします。
46:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:37:57.60 ID:4aigMyjso
珠美「……えっと…」
47:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:38:27.13 ID:4aigMyjso
歌鈴「…わ…私…は…ドジで、ノロマで…いっつもPさんや
事務所のみなさんに御迷惑ばかりかけていて…
こんな私が…アイドルで居れるのは、それでも応援してくれるファンの方が居て、
Pさんや、事務所のみなさんが助けてくれて…」
48:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:39:00.85 ID:4aigMyjso
私は、きっと、どうやっても珠美ちゃんのようになれそうにありません。
でも、今のままじゃダメで、私は変わらなければいけなくて、
だけど、どうすればいいのかわからなくて…
結局、答えを、珠美ちゃんに求めてしまうしかありませんでした。
49:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:40:15.09 ID:4aigMyjso
珠美「珠美が小さいころ、アイドルが剣士役を演じていたTVドラマがありました。
珠美はそのアイドルの剣士殿が大好きでした。大好きで、いつかあのような
強く凛々しいアイドル剣士になろうと夢見ました」
50:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:40:42.13 ID:4aigMyjso
新春のステージを、珠美ちゃんが見ていたという事を、私は知りませんでした。
あの日もただ、私は、Pさんやファンの皆さんのために精一杯頑張っただけです。
なのに…
51:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:41:17.80 ID:4aigMyjso
珠美「歌鈴がステージ上で集中している姿は、何と言いますか、無心で、自我を無くしているような感じで、
その場にいたみなさんのために、みなさんに楽しんでもらうために、歌鈴が出来る事を、
力まず自然にに出し切っているような感じでした」
52:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:42:28.85 ID:4aigMyjso
珠美「はい。見た当時は剣士殿の強さしか印象にありませんでした。でも、珠美が本当に憧れたのは、
強さじゃなかったんです。剣士殿の、仲間のために全力で戦う姿だったんです。
歌鈴が、ステージでみんなのためにLIVEをしている姿と、剣士殿が仲間のために戦う姿が、
珠美には、重なって見えてたんだと思います」
53:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:43:02.69 ID:4aigMyjso
珠美ちゃんは、ちょっとはにかんだ笑顔で、私にそう言ってくれました。
いつのまにか、私の名前を、呼び捨てで呼んでくれています。
だから、私も、呼び捨てにしませんといけませんね。
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