過去ログ - モバP「凡人と第六感」
1- 20
20: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/07/25(木) 17:58:23.84 ID:mcyolYMmo
「社長、誰か引き抜かれることになったんですか?」

 早速、一番手のプロデューサーが社長にそう尋ねていた。なんだかんだで、二番手と三番手のプロデューサーも気になるらしく、事務作業をしながら耳をそばだてている。

「ん? ああ、アイドルが二人ほど、向こうさんの目に留まったようだな。まあ、まだ確定ってわけじゃないが」
以下略



21: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/07/25(木) 17:58:56.85 ID:mcyolYMmo
(気持ちは、分からないではないけれどもね)

 生憎自分はプロデューサーではないので、正確な気持ちは分からない。ただ、自分の担当していた子が評価された嬉しさと、その子が離れていくかもしれない不安さがないまぜになっているように思えた。

「で、肝心のスタッフは、どうなんです?」
以下略



22: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/07/25(木) 17:59:40.42 ID:mcyolYMmo
「君たちについて社長さんは、なかなか質は揃っているとは思うとは言っておられたが、とりたてて興味は持たれなかったようだぞ。残念だったな」

「なんだ、つまらないですね」

 彼はそういって、興味を失ったように自分のデスクへと戻る。こういう鼻につく態度は、感心できないと思いつつも、
以下略



23: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/07/25(木) 18:00:06.95 ID:mcyolYMmo
「Pくん。今、手すきかい?」

 しばらく作業を進めていると、社長が封筒を持ってこちらへとやってくる。私は顔を上げると、少し目を瞬かせて社長を見る。

『はい、どうかなさったのでしょうか』
以下略



24: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/07/25(木) 18:00:41.74 ID:mcyolYMmo
『わかりました、それではすぐに出ます』

「ああ、宜しく頼むよ」

 私はすぐに鞄を持つと、その中へ封筒を仕舞いこみ、立ち上がる。
以下略



25: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/07/25(木) 18:01:54.96 ID:mcyolYMmo
 それから十分ほど大通りを移動すると、大きな社屋が見えてきた。少しびっくりしたのは、私の住む賃貸マンションからかなり近いことだった。これならタクシーを使わず、徒歩で来た方が良かったかもしれない。

 道を調べてくれば良かったと、少し後悔したが、仕方がないので今は良しとした。帰りは徒歩で戻ればいい話だ。

 四階建ての新社屋は、驚くほど綺麗で、洗練されている。アイドルのための寮やトレーニング施設なども併設されているとも聞く。
以下略



26: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/07/25(木) 18:03:12.86 ID:mcyolYMmo
今回の更新はこれで以上です。
明日から少しの間PCに触ることが出来ないので、次回更新は八月の一週目になるかと思います。
ご容赦いただけると幸いです。


27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/25(木) 18:35:59.68 ID:2AFb+qgRo
おつおつ


28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/25(木) 18:38:35.76 ID:bALv5kcno
乙乙


29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/27(土) 01:38:38.62 ID:1kPnJ5qBo
おつ


30: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/01(木) 15:02:47.83 ID:3Q9jeZWOo
「……あっ、ようこそ、シンデレラガールズ・プロダクションへ!」

 そんな声が私を出迎える。見渡すが、受付カウンターにはまだ人が居ない。と、替わりに、何故か小さなデスクがエントランスホールのど真ん中に鎮座している。

 そして、その前で男性が一人座り、書類と格闘していた。一瞬唖然としたが、どうやら彼が私を出迎えてくれたらしい。
以下略



217Res/148.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice