26: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/07/25(木) 18:03:12.86 ID:mcyolYMmo
今回の更新はこれで以上です。
明日から少しの間PCに触ることが出来ないので、次回更新は八月の一週目になるかと思います。
ご容赦いただけると幸いです。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/25(木) 18:35:59.68 ID:2AFb+qgRo
おつおつ
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/25(木) 18:38:35.76 ID:bALv5kcno
乙乙
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/27(土) 01:38:38.62 ID:1kPnJ5qBo
おつ
30: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/01(木) 15:02:47.83 ID:3Q9jeZWOo
「……あっ、ようこそ、シンデレラガールズ・プロダクションへ!」
そんな声が私を出迎える。見渡すが、受付カウンターにはまだ人が居ない。と、替わりに、何故か小さなデスクがエントランスホールのど真ん中に鎮座している。
そして、その前で男性が一人座り、書類と格闘していた。一瞬唖然としたが、どうやら彼が私を出迎えてくれたらしい。
31: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/01(木) 15:03:19.47 ID:3Q9jeZWOo
『不躾な事と存じてはいますが、社長様はいらっしゃいますでしょうか。先ほど訪問を受けた際、お渡すするべき書類の受け渡しを失念しておりまして』
一応、こちらのミスであるとしておいた。これも処世術である。何せ、相手は新興とはいえ大企業だ。こうするのが当然。そう思っていたが……。
「ああー……。うちの社長、ちょっと慌ただしいので忘れて帰ったんですね、すみません。お気遣いいただき、ありがとうございます」
32: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/01(木) 15:04:13.98 ID:3Q9jeZWOo
辣腕経営者の企業なのだから、規約が厳しい物とばかり思っていたが、今朝の引き抜きの件といい、エントランスで仕事をしながら出迎えてくるプロデューサーといい、むしろ普通の会社よりいろいろ緩い気がする。
何より驚いたのが、このプロダクションでは社長と社員の関係がかなり近しいように感じたことだ。普通は、自分の社長をあんなふうには言わないだろう。
うちのプロダクションのように、社員数が十人にも満たなければ話は別だが……。
33: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/01(木) 15:04:52.91 ID:3Q9jeZWOo
「はい、確かに受け取りました。わざわざ足を運んでいただき、本当にありがとうございます」
『いえ……。当然のことをしたまでですから』
私は愛想笑いをし、ぱちり、と鞄を閉じた。
34: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/01(木) 15:05:39.60 ID:3Q9jeZWOo
『……ふぅ、なんだか気疲れしたなぁ』
私は少し息をつくと、帰りはタクシーを使うことなく、よたよたと歩きはじめる。足に力がないのは、シンデレラガールズの社屋に気圧されたのと、空腹だからだ。単純な物である。
とりあえずは何か昼食を取ることにした。社長に許されている事なので、気兼ねすることはない。夕方までには戻ればいいのだ。
35: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/01(木) 15:06:16.90 ID:3Q9jeZWOo
『今日はクラシック曜日か』
気疲れしたばかりだから、ちょうどいい。私はそう思いながら、店の扉に手を掛ける。からん、からんと小気味のいい鈴の音が木霊する。
「いらっしゃい、珍しいね、今日は昼かい」
36: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/01(木) 15:06:47.12 ID:3Q9jeZWOo
『……今日は、早めに来てみるかな』
独語し、私は店の奥にある、小さなステージを見た。まだ何も置かれていないそこは、夜になるとアマチュア奏者やセミプロ奏者の披露の場となる。
マスターいわく、ここで演奏した人で後々、プロになった人もいるらしい。それが例え誇張だったとしても、少なくとも私がこの店で聴いた奏者で、下手な奏者はいなかった。
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