過去ログ - 恒一「いつか……」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:34:14.46 ID:P5mUQBZ80

「じゃあ、またかけてもいい?たまに」

「たまには、ね」

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:35:09.74 ID:QFUIL0gz0

体育祭前の体育の授業はほとんどがマスゲームの練習になるのだが、それがない三組は各自の参加種目の練習か、フォークダンスの練習になった。

通常二クラス合同でやるはずのフォークダンスの練習は、たった9ペアでは輪も小さく、回転率が高過ぎて余りにシュールな光景だった。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:36:37.54 ID:4khTNzHz0

足を合わせて、一歩二歩と歩いてみる。意識して彼女の歩幅に合わせれば、転ぶことはないだろう。

と思っていたけれど、走り出してみると意外に上手くいかないもので、鳴がつまづいて勢いよく手をついてしまった。

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:37:30.58 ID:5dNH/PSf0

「見崎、体育祭の日ってお父さんお母さんは来るの?」

体育祭がいよいよ近づいて、全校練習にも気合いが入り、行進やら行進やら行進やらでくたくたになった体を引きずって帰る途中で、ふと気になって聞いてみた。

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:38:51.48 ID:5jn0hY3K0

「じゃあさ、ぼくがお弁当つくってこようか」

「え?」と驚いて、こっちを見る。

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:39:52.00 ID:5jn0hY3K0

そして体育祭当日、空は見事に快晴で適度に風も吹き、絶好の体育祭日和だった。


午前中の競技が滞りなく終了し、昼食時間になる。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:41:14.37 ID:4khTNzHz0

鳴は、唐揚げをひとつ小皿にとって食べた。

「おいしい」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:42:06.84 ID:TpJlL/yh0

「望月には悪いことをした」

「ホント。疲れてないみたいだし、榊原くんが走ってあげればよかったのに」

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:43:20.73 ID:zkfB2iWs0

閉じたまぶたから生える睫毛は長く、少し開いた唇は淡いピンクをしていて、脱力して投げ出した肢体はさながら〈工房m〉で見た人形の様でしなやかで美しく………。

「…………」

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:44:48.74 ID:zkfB2iWs0

フォークダンスの輪をぼーっと眺める。

勅使河原はしゃぎすぎだ。望月は相手の女子に振り回されている。多々良さんは相手が赤面してしまっている。有田さんは……普通だな。

以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:46:26.39 ID:QFUIL0gz0

《October》


九月は結局一人の死亡者も出ず、十月も下旬の今、三組の緊張や不安はほとんどなくなり、犠牲者を悼みつつもようやく普通のクラスに戻ってきた。
以下略



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