過去ログ - 恒一「いつか……」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:39:52.00 ID:5jn0hY3K0

そして体育祭当日、空は見事に快晴で適度に風も吹き、絶好の体育祭日和だった。


午前中の競技が滞りなく終了し、昼食時間になる。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:41:14.37 ID:4khTNzHz0

鳴は、唐揚げをひとつ小皿にとって食べた。

「おいしい」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:42:06.84 ID:TpJlL/yh0

「望月には悪いことをした」

「ホント。疲れてないみたいだし、榊原くんが走ってあげればよかったのに」

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:43:20.73 ID:zkfB2iWs0

閉じたまぶたから生える睫毛は長く、少し開いた唇は淡いピンクをしていて、脱力して投げ出した肢体はさながら〈工房m〉で見た人形の様でしなやかで美しく………。

「…………」

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:44:48.74 ID:zkfB2iWs0

フォークダンスの輪をぼーっと眺める。

勅使河原はしゃぎすぎだ。望月は相手の女子に振り回されている。多々良さんは相手が赤面してしまっている。有田さんは……普通だな。

以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:46:26.39 ID:QFUIL0gz0

《October》


九月は結局一人の死亡者も出ず、十月も下旬の今、三組の緊張や不安はほとんどなくなり、犠牲者を悼みつつもようやく普通のクラスに戻ってきた。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:47:42.06 ID:zkfB2iWs0

「行きたいところあるんだけど、着いて来てくれる?」

うん?これはどういう意味なんだろうか。そう受け取っていいのだろうか。

以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:49:02.33 ID:P5mUQBZ80

「勉強っ、したくねえっ!」

「十回越えたらっ、俺は受かるっ!」

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:49:55.12 ID:zkfB2iWs0

「げぇ、なんでバレた」

「そういうこと話したがるの、お前しかいないだろ」

以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:51:14.36 ID:B1MsXbMa0

ぼくがそういうことをしないのは、学校行事は目一杯楽しんでも、個人的なことで幸せを感じるのは亡くなった級友に対してどこか引け目があったのかもしれない。

もちろん、そんなのは言い訳にしかならないのだけれど、今のぼくの中にあるモヤモヤとしたものが片付くまではとてもそんな気にはなれなかった。

以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:52:05.05 ID:P5mUQBZ80

日曜日の午前十時、バス停で待ち合わせた。

「ごめん、待った?」

以下略



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