過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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442: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 22:49:21.27 ID:upW2heo+0
土曜日の朝7時前、俺は由比ヶ浜の家の最寄り駅のコンコースで彼女が来るのを待っていた。時間が繰り上がっているの

は俺が予定の時刻を勘違いしていたせいだ。後から電話して変更してもらったから大丈夫だとは思うのだが……。まぁ、

まだ15分前だしな。そう焦る話でもあるまい。土曜日だから、平日に比べれば人通りは少ないが行楽と思しき格好の人と
以下略



443: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 22:53:27.89 ID:upW2heo+0
「あ、えっと、その……服……似合ってるし…………か、可愛い、と思うぞ」

「か、か!?……あ、……ありがと」

俺の言葉に目を見開いた後、由比ヶ浜の顔はかーっとコートとおそろいの色になった。そりゃ驚きもするだろうさ。心の
以下略



444: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 22:57:39.83 ID:upW2heo+0
「……」

俺も彼女の方を見れないまま、沈黙が続く。由比ヶ浜は前髪をいじったりセーターの首の部分を触ったりしている。

早く言わなければいけないと思うほど、体はうまく動いてくれない。口を開けても声がすんなりと出てこない。そのまま
以下略



445: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:01:38.44 ID:upW2heo+0
何故か他人事みたいなセリフが出てしまった後、俺は安堵から前かがみになり両膝に手を置いてため息をついてしまう。

ようやく安心できた筈なのに、なんだか疲れがどっと噴き出してくるような感じがした。現時点でこんな調子で今日一日

俺の身はもつのだろうか?…………そんな不安が頭をよぎる。このペシミスティックな思考…………いつもの自分だな。
以下略



446:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/06(金) 23:02:07.73 ID:sSkJpCBfo
キター


447: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:05:50.77 ID:upW2heo+0
「お前さぁ…………もしかしてモテてるって自覚なかったりする?」

「えっ?あ……え……う〜ん……よくわかんない。告白とか…………そんなにされたことあるわけじゃないし」

“そんなに”って言ってる時点で充分モテてると思うのは私だけなんでしょうか……。今さらこんな話したところで別に
以下略



448: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:09:15.33 ID:upW2heo+0
「……どうしたの?急に帽子なんてかぶったりして」

「え〜と…………だから……困るだろ?俺と一緒にいるところを知ってる人に見られたら」

俺がそう言うと由比ヶ浜は少しむっとした表情になり、ヒュッと俺の帽子のつばを掴んで奪い取ってしまった。
以下略



449: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:10:53.32 ID:upW2heo+0
「……どうしたの?急に帽子なんてかぶったりして」

「え〜と…………だから……困るだろ?俺と一緒にいるところを知ってる人に見られたら」

俺がそう言うと由比ヶ浜は少しむっとした表情になり、ヒュッと俺の帽子のつばを掴んで奪い取ってしまった。
以下略



450: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:12:40.14 ID:upW2heo+0
なんか二重投稿になってますね。>>449は無視してください


451: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:16:15.12 ID:upW2heo+0
由比ヶ浜は笑顔でそう答え、強い意志を持った瞳で俺を真っ直ぐ見つめてきた。俺は彼女のその想いを無碍にもできず、

目を背けることはためらわれた。由比ヶ浜は俺が視線を合わせてくれたのに満足したのか、いったん帽子を俺の胸の前に

差し出してきた。
以下略



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