過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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449: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:10:53.32 ID:upW2heo+0
「……どうしたの?急に帽子なんてかぶったりして」

「え〜と…………だから……困るだろ?俺と一緒にいるところを知ってる人に見られたら」

俺がそう言うと由比ヶ浜は少しむっとした表情になり、ヒュッと俺の帽子のつばを掴んで奪い取ってしまった。
以下略



450: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:12:40.14 ID:upW2heo+0
なんか二重投稿になってますね。>>449は無視してください


451: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:16:15.12 ID:upW2heo+0
由比ヶ浜は笑顔でそう答え、強い意志を持った瞳で俺を真っ直ぐ見つめてきた。俺は彼女のその想いを無碍にもできず、

目を背けることはためらわれた。由比ヶ浜は俺が視線を合わせてくれたのに満足したのか、いったん帽子を俺の胸の前に

差し出してきた。
以下略



452: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:20:24.80 ID:upW2heo+0
「じゃあそろそろ…………行こっか?」

「ああ」

由比ヶ浜が早めに来てくれたおかげで、ちょうど今ぐらいに待ち合わせ本来の時刻になっていた。彼女は行き先を全く
以下略



453: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:24:20.80 ID:upW2heo+0
少し申し訳なさそうな表情のままの由比ヶ浜を促して、改札の中に進む。それから電車に乗るまでは、特に会話らしい

会話をすることもなかった。

ほどなくして東京行きの電車がホームに入線して、二人してそれに乗り込む。車内はそれなりに混んでいて、仕方ない
以下略



454: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:27:30.77 ID:upW2heo+0
「今まで話してなくて、その…………悪かったな」

「い、いいよいいよ!うまくいったんなら…………あたしは、別に……」

そう言って由比ヶ浜は手を胸の前で細かく振った。そうした後、彼女の表情は少し憂鬱そうなものに変わる。友達思いの
以下略



455: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:29:53.80 ID:upW2heo+0
それからまた数分経ち、やっと今日の目的地の駅に近付いてきた。アナウンスが流れるより先に俺が口を開く。

「次で降りるからな」

「えっ?……ほ、ほんとに?」
以下略



456: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:36:00.26 ID:upW2heo+0
電車が駅に到着してドアが開くと、俺と由比ヶ浜以外にもそれなりに人がホームに降りていく。前の人に続いてぞろぞろ

と歩いて改札を抜け、コンコースを過ぎて駅の外に出る。駅に着いた時点で色々と演出はされているのだが、その間は俺

は黙っていた。ペデストリアンデッキにまで来たところで、俺が口を開くより先に由比ヶ浜が興奮気味に尋ねてきた。
以下略



457: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:41:10.41 ID:upW2heo+0
だから…………と言いかけようとしたら、由比ヶ浜はチケットを俺の手からさらってあっという間に距離をつめて、


「ヒッキーありがと〜、ほんっとうにありがとう!ヒッキー大好き」

以下略



458: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:42:43.74 ID:upW2heo+0
今回はここまでです。次回は月曜あたりを目途に投下したいと思います


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