過去ログ - 世界が終わる前に考えた、いくつかのこと
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◆DmLHJ6FzMs
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2013/08/02(金) 15:19:47.82 ID:p/27QdiH0
「でも、これから何する? 今日一日で世界終了だよ」
「どうしましょ。右も左も分かりません。ええ全く。
過去は振り返れないので、後ろも振り返れません。
以下略
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◆DmLHJ6FzMs
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2013/08/02(金) 15:21:25.65 ID:p/27QdiH0
「これから幸せになる為の方法でも探すとするかな。
僕って、いまいち人と比べてついてないと思うから」
と、家までの道を彼女と手を繋ぎながら何気なく呟いた。
以下略
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◆DmLHJ6FzMs
[saga]
2013/08/02(金) 15:22:32.52 ID:p/27QdiH0
ところどころ、というか玄関に入ってすぐ穴が開いていた。
穴と言っても、手のひらサイズのものがぽつぽつとだ。
そして付け加えると、全く人工的なものではなかった。
以下略
5
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◆DmLHJ6FzMs
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2013/08/02(金) 15:23:32.15 ID:p/27QdiH0
「チャンスを探すからですよ。今やればいいんですよ。
今の先輩ができる範囲で、少しずつ。ちょっとずつ。
そうすれば、大きくじゃなくとも変われると思います」
以下略
6
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◆DmLHJ6FzMs
[saga]
2013/08/02(金) 15:24:37.94 ID:p/27QdiH0
「店員さんが居ません。焼きそばパンが買えません先輩」
「こんな事態でいらっしゃいませって言われたら驚くよ」
以下略
7
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◆DmLHJ6FzMs
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2013/08/02(金) 15:25:49.89 ID:p/27QdiH0
「私やりたいことをやります。食べたいものを食べます」
家に戻った時には十一時過ぎで、玄関はもう塞がっていた。
少し高いお金を出して買った靴も、全て吸い込まれている。
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8
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◆DmLHJ6FzMs
[saga]
2013/08/02(金) 15:26:52.07 ID:p/27QdiH0
「君は会いに行きたい人って居ないの? 家族だとかさ」
「居ました。もちろん。家族にも、もう連絡しましたし」
以下略
9
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◆DmLHJ6FzMs
[saga]
2013/08/02(金) 15:27:57.75 ID:p/27QdiH0
「日差しも弱くなってきたみたいだし、少し外行こうか」
「はい。そろそろ、裸足で歩くのは止めることにします」
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10
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◆DmLHJ6FzMs
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2013/08/02(金) 15:28:55.18 ID:p/27QdiH0
小さな庭で彼女と靴を履き替えながら、軽く庭を見渡した。
蝉が唯一、僕らの静かな街を賑わせてくれているようだ。
さて、行く宛なんて考えてないけれど、どこに行こうか。
以下略
11
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◆DmLHJ6FzMs
[saga]
2013/08/02(金) 15:29:50.50 ID:p/27QdiH0
「先輩。喉が乾きました。コーラを買って下さいコーラ」
「君さっき、思いっきりコンビニで財布出してたじゃん」
以下略
12
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◆DmLHJ6FzMs
[saga]
2013/08/02(金) 15:31:04.29 ID:p/27QdiH0
「大きくなると、背が伸びて目線だって高くなります。
でも、それは少し嬉しくて、悲しいことだと思います」
「遠くが見えるようになって、世界が狭く見えるよな。
以下略
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