過去ログ - 照「咲が私をオカズにしてた・・・」
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33: ◆OdfYj4TIEc[sage]
2013/08/06(火) 23:48:36.17 ID:b7LUk7edo
「色々考えたかった。久しぶりに帰ってきたから」

「だったら食べてからでもいいでしょ」

「咲が着いてきそうだったからね」
以下略



34: ◆OdfYj4TIEc[saga]
2013/08/06(火) 23:50:01.30 ID:b7LUk7edo
こうして普通の姉妹のように付き合っていけば大丈夫。咲も私をただの姉として見てくれるようになる。

(嫌だなんて思うな・・・!)

胸に生じた痛みを押し殺す。手に力が篭ってペットボトルがぐしゃりと音を立てて潰れた。
以下略



35: ◆OdfYj4TIEc[saga]
2013/08/06(火) 23:50:28.40 ID:b7LUk7edo
間接キスで照れるだけなら普通の反応だ。これで咲が茶化すだけならただの姉妹の触れ合いですむ話――

「・・・嬉しいな」

小さな、注意しなければ聞き逃してしまいそうなくらいに小さな咲の声が聞こえた。
以下略



36: ◆OdfYj4TIEc[saga]
2013/08/06(火) 23:51:20.95 ID:b7LUk7edo
「だから、あの人達みたいに手を繋いでみる? って言ってるの」

「いや、だけどあれは・・・」

「知ってるよ、恋人繋ぎって言うんでしょ?」
以下略



37: ◆OdfYj4TIEc[saga]
2013/08/06(火) 23:51:46.98 ID:b7LUk7edo
(もしかして原村は・・・)

邪推かもしれないが可能性はある。

恋人繋ぎなどと呼ばれているが咲の言う通り恋人だけに許される行為ではない。
以下略



38: ◆OdfYj4TIEc[saga]
2013/08/06(火) 23:52:17.60 ID:b7LUk7edo
「わっ、とっ、とっ、うわっ・・・」

咲はよたよたとよろめきながら私の方へと歩いてくる。体制を整えようとしていたけど耐えられずに前のめりに倒れてきた。私の胸の中に。

私は咲の頭に手を回して咄嗟に抱き止める。咲も私の体を抱きしめて地面に倒れることは免れた。
以下略



39: ◆OdfYj4TIEc[saga]
2013/08/06(火) 23:52:45.32 ID:b7LUk7edo
夕食後、早めにお風呂を済ませた私は昼の咲のようにリビングのソファで本を読んでいた。

シャワーも一緒だったんだからと言って一緒に入ろうとした咲は今一人で入浴中で、父さんは部屋に篭っているのでリビングには私だけしかいない。

待ち望んでいた新作だというのに内容が全く頭に入ってこない。
以下略



40: ◆OdfYj4TIEc[saga]
2013/08/06(火) 23:53:40.83 ID:b7LUk7edo
「・・・! 当てるって私と同じだろ」

「残念でした! 実はさっき買い物行った時にこっそり買っておいたの」

例によってシャンプーの香りは感じられず一緒の風呂に入ってるんだから当然だろうと答えたら、楽しそうに笑い声を上げた。
以下略



41: ◆OdfYj4TIEc[saga]
2013/08/06(火) 23:55:03.30 ID:b7LUk7edo
「謝ってほしいわけじゃないよ。ただね――」

言葉を切って咲がこちらに顔を向けた。

泣いてはいなかったけど瞳は潤み、頬の赤みは意味合いを変えていた。
以下略



42: ◆OdfYj4TIEc[saga]
2013/08/06(火) 23:55:53.02 ID:b7LUk7edo
「咲は隠す気がないんだな・・・」

私は自分の部屋のベッドの上でひとりごちた。

目前に迫った咲の唇。
以下略



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