過去ログ - 白坂小梅「め、目を瞑ってみて…」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:24:05.08 ID:CyCLCfbOo
ぼお。ぼお。
暗闇からずるりと真っ黒な腕が三本垂れ下がる。
子供がぼうんやりとそれを見上げた。
すると、

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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:27:06.52 ID:CyCLCfbOo
「君!」

後ろから声がかかる。
振り返ると、スーツ姿の男がこちらに歩いてきていた。

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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:30:41.62 ID:CyCLCfbOo
そこらへんの喫茶店に入って、僕たちは腰を落ち着けた。
と、突然師匠が胸元に手を突っ込んだ。

「なっ、しっ師匠っ?」

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:36:56.43 ID:CyCLCfbOo
「なんなんです、これ」

「これは魔除け……だな。クソが。バカにしやがって」

どういうことなのかまったく理解が追いつかない。
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:40:55.05 ID:CyCLCfbOo
「『本人も霊感があるようで、いろいろ見えるらしい。"あの子"という幽霊の友達がいる』……これって」

やっぱりあのアイドルに憑いてる幽霊なのか。というか幽霊と友達ってどういうことだよ。
本当に見えているのか…?
アイドルだし演技じゃないのか。でも"あの子"がいることは僕もこの目で見ている。
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/12(月) 00:45:05.90 ID:2i1Etsnv0
おっ、なんという俺得クロス


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:52:05.96 ID:CyCLCfbOo
ウェイトレスが二杯目の紅茶を持ってくると同時に師匠も席へ戻ってきた。
メモを持っている。

「あ、コーヒーおかわり」

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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:57:36.62 ID:CyCLCfbOo
「じゃあ、なんなんです?」

師匠はコーヒーに口をつけて、あち、と言った。

「意富加牟豆美命って、知ってるか」
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 01:03:15.13 ID:CyCLCfbOo
「で伊弉諾尊は逃げるんだけど、黄泉比良坂(よもつひらさか)という黄泉の国の入り口で桃を投げて黄泉醜女を撃退するんだ。たしかこんな調子で。

 ここに御佩せる十拳劒を拔きて、後手に振きつつ逃げ來るを、なほ追ひて、黄泉比良坂の坂本に到りし時、
 その坂本にある桃子三箇を取りて、待ち撃てば、悉に逃げ返りき。
 ここに伊耶那岐命、その桃子に告りたまひしく、
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 01:07:55.68 ID:CyCLCfbOo
「そうでもないぞ。意富加牟豆美命はいくつかの神社で祀られているが、そのひとつに桃島神社というのがある」

桃の神を祀る神社だから桃島神社とはずいぶん安直だ。
笑ってしまいそうになったが師匠はまじめそのものの顔をしている。

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