過去ログ - 白坂小梅「め、目を瞑ってみて…」
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2013/08/11(日) 23:50:46.28 ID:Co8jNwAFo
耳鳴りが収まった。
僕は肩で息をしながら背後を見遣った。
……子供がいた。
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2013/08/11(日) 23:53:43.36 ID:Co8jNwAFo
ふと気付くと、さっきの子供は消え去っていた。
それから僕は給料を受け取った帰りに、ちらっとさっきのアイドルを見かけた。
アイドルの隣にはあの子供が立っていた。
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2013/08/11(日) 23:58:55.62 ID:Co8jNwAFo
バイトの帰りに、僕はオカルトの師匠の家へと寄っていた。
「こんにちは」
「よお」
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2013/08/12(月) 00:02:42.80 ID:CyCLCfbOo
僕はアイドルの隣にいた子供のことを説明した。
「子供?」
「はい」
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2013/08/12(月) 00:06:28.24 ID:CyCLCfbOo
「ふーん。あの子が怖いんですか」
「あぁ? 挑発してるつもりか」
「いいえ? ちょっと安心してるんです。師匠にも怖いものがあるんだって」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:10:01.04 ID:CyCLCfbOo
とんだ出費だったが、友人に協力してもらってかのアイドルのライブチケットを入手できた。
友人には「お前に小梅ちゃんの良さがわかるとはな! どっちかってーと涼ちゃん派だと思ってた」と言われたが、
まさかそのアイドルに幽霊が憑いてるからとは言えなかった。
そしてライブ当日。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:12:46.46 ID:CyCLCfbOo
師匠は観客席の両サイドにある狭い通路に入っていく。
『関係者以外立ち入り禁止』という注意もまるで意に介していない。
なんとか追いついた僕に師匠はなにかを投げてよこした。
「それ付けてろ」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:19:21.01 ID:CyCLCfbOo
と、
「!」
師匠が足を止めた。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:24:05.08 ID:CyCLCfbOo
ぼお。ぼお。
暗闇からずるりと真っ黒な腕が三本垂れ下がる。
子供がぼうんやりとそれを見上げた。
すると、
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2013/08/12(月) 00:27:06.52 ID:CyCLCfbOo
「君!」
後ろから声がかかる。
振り返ると、スーツ姿の男がこちらに歩いてきていた。
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2013/08/12(月) 00:30:41.62 ID:CyCLCfbOo
そこらへんの喫茶店に入って、僕たちは腰を落ち着けた。
と、突然師匠が胸元に手を突っ込んだ。
「なっ、しっ師匠っ?」
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