7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:53:35.17 ID:hdkEmDEt0
弟「お姉ちゃん、その手どうしたの?」
響子「あはは、ちょっと転んじゃって…」
私の腕にはピンク色の絆創膏が貼ってあります。転んだ、というのは間違いではありませんし。
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2013/08/26(月) 23:55:00.09 ID:hdkEmDEt0
響子「そういえば、さっきの名刺…。」
ポケットに入った名刺を取り出します。そこには彼の名前と電話番号が書いてありました。
響子「連絡…しておこう。なんともなかったって事を、一応ね。大丈夫、大丈夫。」
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2013/08/26(月) 23:55:34.65 ID:hdkEmDEt0
……………『留守番電話サービスに……』
繋がりません。メッセージを残しておけばいいよね。
響子「もしもし、昼間のぶつか『はい、Pです。』っひぇ!?」
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2013/08/26(月) 23:56:08.22 ID:hdkEmDEt0
響子「いろいろとご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。一応無事との連絡をしようと思いまして。」
『それはどうもご丁寧にありがとうございます。…すみません、今週中に少し時間を取っていただけないでしょうか?』
響子「今週中ですか?予定はありませんしいつでも大丈夫ですが…。何でですか?」
『お詫びもかねて少しお話がしたいのです、よろしければ、ですが。』
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2013/08/26(月) 23:56:45.12 ID:hdkEmDEt0
約束の日、いつも通り家事をひと通り終わらせました。
いつもなら今からお買い物、なんですが…
響子「これで髪型、きまってるかなぁ…」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:57:17.32 ID:hdkEmDEt0
彼との待ち合わせは、ぶつかったときのお店の近くの小さなカフェになりました。
私が着いたときには彼はすでに待っていました。
響子「こんにちは、待たせちゃいましたか?」
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2013/08/26(月) 23:57:48.98 ID:hdkEmDEt0
男性「改めて、先日はどうも失礼いたしました。」
響子「こちらこそ、不注意で…ごめんなさい。」
お互いに頭を下げます。初対面ではないとはいえ、変な感じがします。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:58:22.73 ID:hdkEmDEt0
響子「今日は敬語なんですね、ぶつかったときは違ったのに。」
P「あぁそういえば、今は仕事モードだからでしょうか。」
仕事モード…?そこに妙に引っかかりました。
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2013/08/26(月) 23:59:00.20 ID:hdkEmDEt0
響子「えっ、えええっ!?」
P「お、落ち着いて下さい。とりあえず自分の話を聞いていただけますか?」
響子「ちょ、ちょっと、まっ、待ってください……はい、大丈夫です。」
私は暴走する脳をなんとか冷やして、話に耳を傾けました。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:59:38.89 ID:hdkEmDEt0
P「あまりにも収穫がなかったので、今日のところは諦めようとしていたとき、私は響子さんとぶつかったのです。」
P「あの時は自分も気が動転していまして、スカウトのことなんて忘れていたのですが、そのあとすぐに、なんで勧誘しなかったのか、と後悔しましたね…」
響子「それで私が電話をかけて、これはチャンスだ、ということだったんですね?」
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2013/08/27(火) 00:00:09.99 ID:6Ak/+kUT0
響子「運命、ですか。」
女の子は運命という言葉に弱いのです。そんなこと言われたらその気になっちゃうじゃないですか。でも、
響子「本当に私なんかがアイドルをできるんでしょうか?」
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