過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/04/05(土) 19:11:02.92 ID:u2y932Ijo
自分でこんな小ネタ書いといて
>>561
読んでぞっとしたわ。百合子ちゃんの夢に出そう、と思った自分は薄情だ。
今回から新章というか、新生活というか。わくわくドキドキ同居生活だぜ。と言っても今日投下分にはソギー殆ど出ないけど。
563
:
◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/04/05(土) 19:13:15.55 ID:u2y932Ijo
『削板との同棲生活はどうじゃん?』
以下略
564
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/04/05(土) 19:15:01.63 ID:u2y932Ijo
件の女教師は本来男女の学生、しかも高校生が一つ屋根の下で暮らすということに対して反対すべき立場なのだろうが、アンタたちが自分で決めたことなら構わないじゃんよ、とだけ言ってあっさりと了承した。まあそンなもンだろォなと思っていた少女はともかく、鉄拳制裁の一発くらいは覚悟してた少年は却って拍子抜けしたほどである。
その彼女の保護者から電話が掛かってきたと知って、やっぱりいざとなると心配だったのだろうか、と少年は不安になったのだが、電話の用件はまるで違うことだったらしい。
「俺のID、見付かったんだと。」
以下略
565
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/04/05(土) 19:21:32.84 ID:u2y932Ijo
それは数日前のことであった。
彼女が「元」同居人たちに対して家を出て少年と暮らすつもりだということを告げた日、彼女はもう一つ、保護者たちに対して自身のある考えを伝えていた。
以下略
566
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/04/05(土) 19:25:34.96 ID:u2y932Ijo
『一方通行』のIDは彼女が『鈴科百合子』という個人であることを忌避して単なる実験動物であろうとしたことが切っ掛けで作られたものであるが、これは学園都市上層部にとっても非常に都合のいいものであった。IDはこの街における様々な手続きに利用され、これによって公的機関の入退場すら詳細に記録されている。それ故、『鈴科百合子』のIDを『一方通行』に書き換えるよりかは、全くの別人として扱われる新規のIDを用意した方が何かと後ろ暗いことには向いていたのだ。当時の彼女は、これまでの生活の軌跡を全て抹消できるそれを歓迎すらしていた。
IDはあくまで学園都市内でだけ使用するものであるから、戸籍や住民票の偽造などとは違い、学園都市の上層部が関わればダミーを用意することも然程難しいことでもないのかもしれない。だがそういった偽造が当たり前に行われていたという事実は、目の前の少女がどこまでも『一人の人間』ではなく『道具』として扱われていた過去を想像させて余りある。
そういった大人の都合に振り回される子供を減らすために日夜身を粉にしている女教師は怒りを堪えて―彼女自身に対して怒っても意味がない、罰されるべきはそんな状況を看過した大人たちだろう、芳川桔梗はその状況を知らなかったのだから彼女もその怒りの対象ではない―彼女が『一人の人間』としてのIDを探している理由を想像した。
以下略
567
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/04/05(土) 19:26:11.26 ID:u2y932Ijo
「そういう込み入った事情なら公的機関を頼るのは正解じゃないじゃんよ。そうだな、ちょっと裏技になっちゃうけど、親船さんにでも相談してみるじゃん。」
彼女が言う通り、数年にわたってダミーのIDを使用していたが本来のIDの利用を再開したい、なんて間違っても公的機関に相談できる内容ではなかった。学園都市上層部が関わったのは間違いのない事実であるから、ルール違反ではあるかもしれないが、そういった情報にアクセスすることのできる人物を頼るのが手っ取り早いだろう。
そうして黄泉川は同僚の母親であり、警備員として面識もある学園都市統括理事の一人、親船最中のことを思い出した。彼女の性格ならばこういった事態には熱心に対応してくれるだろうし、何より一方通行とも見知った仲であると聞いているから、彼女の複雑な事情も知らぬではないだろう。
以下略
568
:
◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/04/05(土) 19:28:32.27 ID:u2y932Ijo
「つゥか、オマエ何でこの部屋にいンの。」
以下略
569
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◆owZqfINQN1ia
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2014/04/05(土) 19:32:28.07 ID:u2y932Ijo
「でもそういう勢いのまま怒鳴り散らすのが第一位は嫌になったのかもなって思ったら、もうぷしゅーってその場で力抜けちゃった。」
番外個体は以前から怒りのまま暴れだしたかと思ったら、突然空気が抜けてしぼんだ風船のようにその場に座り込んで暫く動かなくなるようなことがあった。今もそのような状態なのだろうか。それにしては口振りも表情もしっかりしている、と一方通行は思った。
以下略
570
:
◆owZqfINQN1ia
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2014/04/05(土) 19:35:32.17 ID:u2y932Ijo
「そうだね、ミサカたちと第一位は、そんなんでは離れられないね。」
番外個体は俯せになった状態のままベッドから少しだけ状態を起こし、一方通行の耳の横で揺れる黒いコードに指を引っ掛けた。一方通行はそれを嫌がる様子はない。
以下略
571
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◆owZqfINQN1ia
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2014/04/05(土) 19:38:17.73 ID:u2y932Ijo
「この家を出て行かないかって言ったのは私だけど、こんなにあっさりコトが進むと寂しいもんじゃんね。」
以下略
572
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/04/05(土) 19:43:30.81 ID:u2y932Ijo
自分番外個体好きなんだなーと思いながら投下してました。一方さん♂よりかは百合子ちゃんを扱ったCPの方が好きなんですが、一方さん♂なら番外通行が一番好きかもしれん。土一も捨てがたいが。
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