26: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/08(日) 15:41:55.06 ID:HajytHeA0
上条(もう終わったのか?)
「あのー」
車椅子に乗った女が上条に話しかけていた。女は病院着のような服を着ており、顔の血色は良くはない。
27: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/08(日) 15:42:24.57 ID:HajytHeA0
上条(もう終わったのか?)
「あのー」
車椅子に乗った女が上条に話しかけていた。女は病院着のような服を着ており、顔の血色は良くはない。
28: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/08(日) 15:44:21.05 ID:HajytHeA0
上条「そうか。まあ、一応。その空間移動系の能力者は俺たちの仲間だし、くれてやる訳にはいかないけど」
病理「なら、今殺せばいいじゃないですか? 私を」
上条「……アンタは死なないんだろ? 木原病理は諦めを司ると聞いたことがある」
29: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/08(日) 15:45:47.42 ID:HajytHeA0
『第七学区方面へと向かったから、おそらく違う相手に譲渡する手筈だろう』
『それと、移動用の為に下部組織にバイクを用意させた。乗れるか?」
上条「ああ、問題ない」
30: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/08(日) 15:46:14.21 ID:HajytHeA0
……………………………………………*………………………………………………………
上条「初めまして、ショチトル」
31: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/08(日) 15:46:57.23 ID:HajytHeA0
上条「さて、乗り込むか」
ショチトル「ああ」
研究所内では、既に下部組織の人間が乗り込んでおり派手に暴れ回っていた。
32: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/08(日) 15:47:29.54 ID:HajytHeA0
ショチトルの様子がおかしい。心理定規というのは相手の心の距離を操作する能力で、決して戦闘型ではない。
この下部組織の男達は、殺し合ったのだろう。
となれば、ショチトルと心理定規の心の距離は操作されて「愛おしい程の存在」となっている。
それで、上条とショチトルの同士討ちを狙っているのだろう。
33: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/08(日) 15:47:58.40 ID:HajytHeA0
六枚の羽を大きく展開した垣根帝督。メンバーの危険度リストのランクはA。最も警戒すべき相手としてリストアップされた実力者。
上条は幻想殺しと呼ばれる、能力を消し去る右手を持っているが、それでも垣根帝督と相対出来るかどうかはわからない。
垣根は、六枚の羽で空中へと飛ぶと、六枚の羽から数十枚の一枚羽をバサァ、と空中へと散布させた。
一枚羽は雨のように頭上へと降り注ぎ、その一枚羽は爆発していく。一枚一枚では大したことはないが、それが幾千枚になると規模が違う。
右手で爆発を防ぎきる上条だったが、垣根はさらに置い打ちをかけるように紫色のレーザーを射出。
34: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/08(日) 15:48:26.72 ID:HajytHeA0
垣根「ほら、光速のレーザーだ。お前の心臓を貫くように調整したから、どうやっても逃げれねえぞ」
爆煙の中からでも、その光は見えた。しかし、レーザーは心臓を貫くことはなく再び甲高い音と共に霧散する。
垣根帝督は笑った。
上条以上の相手と相対した事はあるが、ここまで「対策法」を潰されたのは初めてだ。
35: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/08(日) 15:48:54.68 ID:HajytHeA0
六枚の羽を大きく展開した垣根帝督。メンバーの危険度リストのランクはA。最も警戒すべき相手としてリストアップされた実力者。
上条は幻想殺しと呼ばれる、能力を消し去る右手を持っているが、それでも垣根帝督と相対出来るかどうかはわからない。
垣根は、六枚の羽で空中へと飛ぶと、六枚の羽から数十枚の一枚羽をバサァ、と空中へと散布させた。
一枚羽は雨のように頭上へと降り注ぎ、その一枚羽は爆発していく。一枚一枚では大したことはないが、それが幾千枚になると規模が違う。
右手で爆発を防ぎきる上条だったが、垣根はさらに置い打ちをかけるように紫色のレーザーを射出。
36: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/08(日) 15:49:56.71 ID:HajytHeA0
ブゥゥゥン、と奇妙な音が鳴り響く。冷蔵庫が稼働している時のような音に近い
しかし、多方向に現れた光は突然消え、そして高潮していた垣根の声のトーンが少し低くなった。
垣根の攻撃を遮る形で、心理定規が上司からの命令を伝えたからだ。
それは、撤退命令。垣根帝督と心理定規率いるスクールはもともと少数精鋭だったが、数や兵器で勝るメンバーの下部組織に敗北し、査楽は回収されたらしい。
雇い主は殺害され、スクールの報酬金を払う人間が居なくなったからだ。
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