23:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:32:20.63 ID:qgOebLqx0
P(ちょっと背中を押してやれば、そこからは早いんだよな)
触れれば壊れてしまいそうな印象を与える雪歩だが、実のところ、その芯は強い。
一度こうと決めてしまえば、その行動力は事務所内で一番かもしれない。
そんな事を考えていると、雪歩のか細い声が聞こえた。
雪歩「でも……あんなに練習したのに、本番でダンスを失敗するなんて……」
雪歩「私……アイドル向いてないんでしょうか……?」
そんな弱音を吐く雪歩に、言い聞かせるようにゆっくりと話す。
最近は俺を信用してくれているのか、近くに居ても怯えないようになってくれた。
雪歩は確実に、いい方向に変われている。後は、もう少し自信を持つだけでいい。
P「そんなことはないよ。今回はたまたま、運が悪かっただけさ」
雪歩「でも……」
P「雪歩。『でも』とか『私なんて』みたいに、否定的に考える必要はないよ」
P「雪歩は頑張れる子だ。それは間違いないって、俺は知ってる」
雪歩「プロデューサー……」
P「な?だから、顔を上げてくれないか?」
雪歩「……ありがとう、ございます。私、もう一度頑張ってみます!」
そう言って、決意に満ちた瞳で俺を見る。
小さな拳を胸の前で握りしめているのは、雪歩が本気になった証拠だ。
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