24:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:32:55.96 ID:qgOebLqx0
P「ああ!それに、雪歩は一人じゃないだろ?」
後ろから雪歩を見守っていた響に視線を向ける。
今回のオーディションを一緒に受けていたのだ。
その響が、雪歩に向かっていつもの調子で話し掛ける。
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2013/09/11(水) 00:33:38.13 ID:qgOebLqx0
雪歩「私、頑張りますから……だから、プロデューサも頑張ってください!」
決意表明の言葉。
これでもう、雪歩は立ち止まらないだろう。
その手助けをできたのが、プロデューサーとして凄く嬉しくて。
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2013/09/11(水) 00:34:45.56 ID:qgOebLqx0
【暗い空間】
P「それで、ここか……」
目を開けると、やはりあの空間に居た。
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2013/09/11(水) 00:36:00.96 ID:qgOebLqx0
P「ってことは何か?皆の視線が冷たかったのはこれが原因なのか?」
今までの無機質な瞳を思い出す。
雪歩まであんな目をしていたのは、これを見たからなのだろうか。
そもそも、俺はどうして最初に自分の身体を改めなかったのだろう。
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2013/09/11(水) 00:36:43.43 ID:qgOebLqx0
P「本当に、訳が分からないな……」
思わず前髪を掻き上げてしまう。
悩んだり行き詰まったりした時の癖だった。
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2013/09/11(水) 00:37:15.17 ID:qgOebLqx0
P「さて……次は誰かな」
身体が動かなくなって、3メートル先の光景に注視する以外はできなくなる。
俺の考えは当たっていたようだ。
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2013/09/11(水) 00:38:42.71 ID:qgOebLqx0
P「……伊織だとあんまり違和感ないな」
基本的に、伊織は相手を見下したりしない。むしろ、ちゃんと相手の内面を見て、敬意を払う事の方が多いと言える。
けれど、プライドの高さがそうさせるのか、時には言動が刺々しくなる事もある。
そんな印象も手伝っているのか、この視線にも妙な説得力を感じてしまうのだ。
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2013/09/11(水) 00:39:36.30 ID:qgOebLqx0
【夕方、事務所】
P(ふむ……やはり事務所か)
さっきと同じで、俺は事務所に居た。
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2013/09/11(水) 00:40:04.71 ID:qgOebLqx0
伊織「ただいま……って、アンタだけなの?」
やよい「あ、プロデューサー!ただいまです!」
P「ああ、おかえり」
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2013/09/11(水) 00:40:36.99 ID:qgOebLqx0
P「やよいはどうだった?」
伊織が話を打ち切ってしまったので、今度はやよいに話し掛ける。
疲れているだろうに、やよいは弾けるような笑顔で答えてくれた。
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2013/09/11(水) 00:41:04.91 ID:qgOebLqx0
やよい「あ、駄目だよ伊織ちゃん。プロデューサーだって疲れてるんだから」
と、俺をパシリにした事をやよいが咎める。
その気遣いはありがたいけれど、俺はこれを苦だとは思っていない。
少し不器用だが、これは伊織なりの『構って欲しい』というサイン――なのだろうと思っている。
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