82:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:28:32.51 ID:qgOebLqx0
響「あれ?二人とも何してるんだ?」
P「響か。いや、貴音が悩んでるみたいに見えたからさ」
貴音「おや。わたくしは『悩んでいる』などと言った覚えはありませんよ?」
貴音がそう答えると、響は『呆れた』と言わんばかりの口調で。
響「またか……何かあったら、まずは自分に相談するって事になったでしょ?」
P「そうだけど……やっぱり放っておけないというか……」
響「はぁ……プロデューサーは心配性だな」
貴音「ええ。本当に心配性です」
P「すまん……」
響が言った通り、貴音は俺に『何かあれば、まずは響に相談する』という約束をしてくれている。
俺も『同性の方が相談もしやすいだろう』と納得したのだが、それでも悩んでいる貴音を見過ごす事はできなくて。
結局、もう何度目か分からないぐらいに呆れられているのだった。
響「まあ、あんまり気にする事ないよ。約束はしてるけど、貴音は相談なんて滅多にしないし」
響「それに、プロデューサーを頼りにしてないって訳じゃないんだからさ。そうでしょ、貴音?」
貴音「はい。プロデューサーはとても頼りにしております」
P「そうか……ありがとう」
このやり取りをするのだって、いつもの事だった。
俺は貴音を心配している。だから、いつも話し掛けているけれど。
もしかしたら、それは嘘なのかもしれない。本当は、貴音に頼って貰いたいだけなのかもしれない。
そんな事を考えていると、ふと時間が気になった。
P(そういえば、もう遅いな……)
季節は秋。
気を抜いていると、あっという間に日が沈む。
その事に思い至って、二人に早く帰るよう促した。
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