過去ログ - 泉「それでも、私は」
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102: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:51:05.25 ID:rnWYZomRo
「………幸せやな」

「ん?」

「ずっと……してもらいたかった、膝枕」
以下略



103: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:51:57.85 ID:rnWYZomRo
――――
――――

「じゃーホームルーム終わるぞー」

以下略



104: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:52:27.15 ID:rnWYZomRo
近くの花屋でちょっとした花を買って、病院へ。

階段を上がって、左に曲がって、一番奥。
はやる気持ちを抑え、私はゆっくり、扉を開く。
愛しい先輩に、会うために。
以下略



105: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:52:55.25 ID:rnWYZomRo
って、そんなこと考えている暇はない。
一刻も早く、逃げないと。
慌てて袋を拾って、振り返る。

「す、すいません、私帰りますねっ」
以下略



106: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:53:44.81 ID:rnWYZomRo
病院の、待合室。
入院患者の憩いの場のような所みたいやけど、今は誰も居なかった。

「……………泉」

以下略



107: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:54:11.99 ID:rnWYZomRo
「へぇ……記憶失くしてる竜華に、ええように自分の事刷り込もうとしたっちゅーことか」

「いや、そんな……」

口では否定しようとしたけれど、図星だった。
以下略



108: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:54:46.95 ID:rnWYZomRo
つらい、言葉の先を耳に入れるのが嫌だ。
この先どんな言葉を紡ぐか。
清水谷先輩が誰を選ぶか、まで、わかってしまっているから。

『逃げるで!あとから色々考えようや!』
以下略



109: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:55:16.70 ID:rnWYZomRo
――――

――――

午後、4時30分。
以下略



110: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:55:48.43 ID:rnWYZomRo
注意しながらも、私は怜が来てくれるのを毎日待っていた。
他愛のない話を楽しむ。
今日学校であったこととか、そんな話。

はじめは「私」を知るため色々聞いてた…けれど。
以下略



111: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:56:17.56 ID:rnWYZomRo
そうして、午後5時15分。
ぼちぼち、もう一人。

そう思った直後に背中に感じる、扉の音。
今日は予感の当たる日やな。
以下略



112: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:56:57.45 ID:rnWYZomRo
泉。
あの日、怜はそのまま病室に運ばれたらしく、
どうなったのかわかってはいない。

泉は変わらず毎日病室に来ていた。
以下略



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