72:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/15(日) 19:17:56.66 ID:K7icluPT0
乙伽哩
続き楽しみにしてます
73:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/15(日) 21:38:55.64 ID:pbTewErqo
乙乙
大変な時なのに頭の回転早くて気遣いも出来て、竜華って感じ
74: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/17(火) 01:09:08.28 ID:Ab7FHP5Uo
先輩が意識を取り戻して、2週間。
私は、園城寺先輩が自習している日は部活を休んで早めに、
園城寺先輩が病院に直行している日は部活に残って遅めに、
毎日先輩のお見舞いに行っていた。
75: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/17(火) 01:09:42.13 ID:Ab7FHP5Uo
「こんにちはー」
暗い部室を開け放つ。
誰にいうでもない挨拶も同時に放つ。
76: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/17(火) 01:11:34.82 ID:Ab7FHP5Uo
目の前にいる人は、
インハイ前の船久保先輩とは全く違う雰囲気を漂わせていた。
一言で言うなら、「部長らしい」。
貫禄と、思いやり。
77: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/17(火) 01:12:25.64 ID:Ab7FHP5Uo
「…わかりました……すみません」
全ての申し訳なさを、無理矢理、『すみません』に詰め込む。
先輩にとっては最後のオータム。
78: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/17(火) 01:13:13.10 ID:Ab7FHP5Uo
「……まあ、今日は、帰り」
「…………はい」
色んな言葉が溢れているのに、
79: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/17(火) 01:14:03.51 ID:Ab7FHP5Uo
「いつ戻ってきてもええ……私は、待っとるから」
振り返らなくてもわかる。
先輩の目には涙が伝っている。
80: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/17(火) 01:14:32.23 ID:Ab7FHP5Uo
「待て、怜!」
所変わって、学校から病院への道のり。
フラフラと歩く少女を、
全速力で追いかける学ランの少女が一人。
81: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/17(火) 01:15:10.95 ID:Ab7FHP5Uo
「………そやけど、なんで?」
「…もう、やめ。お前が倒れてまう……」
学ランの少女、江口セーラは知っていた。
82: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/17(火) 01:15:37.14 ID:Ab7FHP5Uo
「…俺、心配なんや……お前のこと」
やつれた目が、少しだけ見開く。
その目に宿るのは、驚きと、戸惑い。
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