過去ログ - 奈緒「それでもやっぱり特別な日」
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1:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:42:49.67 ID:jhlAvSnDo
・アイドルマスター シンデレラガールズの二次創作です。
・ト書き形式ではなく、一般的な小説形式です。人によっては読みにくいかもしれません。
・約3500字、書き溜め済みです。数レスで終わりますので、さっと投下します。
前置きは以上です。お付き合いいただけると嬉しいです。
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2:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:44:03.44 ID:jhlAvSnDo
他人の誕生日ってさ、なかなか覚えてなかったりするだろ?
長く付き合ってる奴なら、まあ教えてもらったり、どっかで知ったりする機会もあるだろうけど。
例えば高校で初めて会ったような相手だと、わかんないもんじゃん。
仲良くなれば、そりゃあ面と向かって「祝ってほしい」とか、言えるかもしれない。
でも、このくらいの歳にもなると、誕生日だってあんまり特別だとは思えなくなるんだよな。
3:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:45:12.55 ID:jhlAvSnDo
こういう時、自分の本分は学生じゃなくて、もうアイドルなんだなって思う。
いや、Pさんだったら、お前の本分は学生だろって言うだろうけどさ。
心の傾きっつーか。アタシの軸は、アイドルに寄っちゃってるんじゃないかな。
そうやって時折他のクラスからも来るお祝い攻勢を適当に捌きつつ、お昼休みに入ると、携帯が立て続けに三回メールを受信した。
4:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:46:25.86 ID:jhlAvSnDo
放課後、靴を履き替えたところで、校門前が若干ざわついてることに気付いた。
遠巻きに目を凝らして見てみれば、スーツ姿の誰かが携帯を取り出している。
右手の親指がトントンと画面を何回か叩き、耳に当てた瞬間、アタシのポケットがぶるぶる震えた。
――まさか。
5:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:47:30.99 ID:jhlAvSnDo
「ちょっと待って、奈緒、車停めてあるからそっち行きたいんだけど」
「どっちだよ!」
「すぐ近くだからとりあえず落ち着け。ほら、走ると危ないし」
6:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:48:31.12 ID:jhlAvSnDo
「でも、Pさんだって仕事……」
「気にすんなって。それに奈緒、今日誕生日だろ」
「……うん。でも、Pさんに祝われるだなんて、思ってなかったから」
7:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:50:05.16 ID:jhlAvSnDo
助手席に乗り込むと、微かに甘い匂いがした。
誰もいない後部座席を見ると、大きめのビニール袋に入った箱がふたつ。アタシでも知ってるお店の名前が書いてある。
後ろを注視するアタシに、駐車場の料金を払い終えたPさんはあっけらかんと「中身はケーキだよ」なんて告白した。
こっちに来る前に買ってきたんだろう。
ちひろさんのメールといい、明らかに計画的な犯行だった。
8:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:51:06.16 ID:jhlAvSnDo
――そうして助手席から降りて、Pさんと二人、事務所の扉前に立つ。
さっき誰かに電話してたけど、たぶん相手はちひろさんだ。
中ではアタシを祝おうと、みんなが待ち構えてるんだろう。
今日オフなのは何人だったかな、とか、スケジュール表を思い返そうとしたけどさすがに覚えてない。
9:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/16(月) 20:54:38.66 ID:jhlAvSnDo
以上になります。
誕生日コメントと制服コレクションのシチュを混ぜたらこうなりました。
友人に書くんだよねって言われて急いででっち上げたものなんで短いです。
素直になれない奈緒ちゃんは、結構行動で自分の気持ちを出したりするんじゃないのかなとか。
プロデューサーの結婚についての話は、あとで自分の部屋で思い返してにやにやしてるかもしれません。やっぱ相手いないんだ、みたいな。
10:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/16(月) 23:00:22.29 ID:MNj/ZA8v0
乙
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