過去ログ - 【モバマス】「橘ありすの電脳世界大戦」
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8:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/17(火) 18:39:18.80 ID:xpTdZLia0
 名前:三匹のウサギ
 宗教徒でもないのにクリスマスを信仰するなんてちゃんちゃらおかしい。
 お菓子メーカーの営業戦略に踊らされている自分が滑稽だとは思わないんですか。

 直前まで活発に書き込みをしていた堕天使氏の書き込みが、ぴたりと止まります。
以下略



9:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/17(火) 18:39:55.25 ID:xpTdZLia0
 名前:三匹のウサギ
 クリスマスに興味がない人だっているんです。
 外に出る度に、ツリーだとか音楽だとかサンタのコスプレだとか、もううんざり。
 家に引きこもって、ひとりで音楽流すなりケーキ食べるなりしててください。

以下略



10:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/17(火) 18:40:50.03 ID:xpTdZLia0
 三匹のウサギ:いい度胸ですね、桃缶さん。

 桃缶:そうでなければ、やっていけませんもの。

 三匹のウサギ:どういうことですか。
以下略



11:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/17(火) 18:41:17.01 ID:xpTdZLia0
 顔の見えない相手の怒りを感じ、キーボードを打つ手が止まった。

 心臓が激しく脈を打ち始めたけれど、売り言葉に買い言葉です、私は退きません。

 三匹のウサギ:嫌です。せいぜい、男の人たちにこびを売ってればいいでしょう。
以下略



12:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/17(火) 18:41:53.57 ID:xpTdZLia0
 会いに行くわけないでしょう、馬鹿じゃないですか。

 そんなことをしたって、私に何の得もありません。

 とはいえ、帰り道ですし、気にならないといえば嘘になります。
以下略



13:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/17(火) 18:42:55.23 ID:xpTdZLia0
「橘さん、クリスマスパーティー、どうする?」

 帰り支度をしている時、さほど親しくもない子に話しかけられました。

「私、その日は用事がありますから」
以下略



14:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/17(火) 18:43:32.31 ID:xpTdZLia0
 夜になると、私はいくつかの掲示板を巡り、面白そうな話題を探します。

 ある時は、下らない悩みでうじうじしている人たちに下らないと言ってやりました。

 ある時は、壮大な夢を語る人に現実を教えてあげました。
以下略



15:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/17(火) 18:44:02.35 ID:xpTdZLia0
 その日の放課後、私は何日かぶりにウサギ小屋に足を向けます。

 曲がり角を曲がろうとした時、話し声が聞こえてきて、反射的に足を止めます。

 こっそりと覗き込めば、ウサギ小屋の前には、先生を従えた何人かの生徒がいます。
以下略



16:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/17(火) 18:44:30.68 ID:xpTdZLia0
 気がつくと、私はまた駅前広場に来ていました。

 相変わらず、櫻井桃華は、ほとんどいない観客に向かって歌を披露しています。

 私は呼吸を落ち着けます。
以下略



17:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/17(火) 18:45:12.81 ID:xpTdZLia0
 そうして私は、櫻井桃華のイベントの、一番の常連客になります。

 だけど、チケットは一枚も買ってあげません。

 仮にチケットの話を持ち出されても断固として拒絶です。
以下略



18:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/17(火) 18:45:42.89 ID:xpTdZLia0
 いよいよ私の意地も極まって、休日には、夕食後も駅前に繰り出しました。

 その時間帯になると、寒さも一段と厳しさを増して、コートを羽織っていても震えます。

 その日は、あまりの寒さに、観客は早いうちから私ひとりになりました。
以下略



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