過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
1- 20
47: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/09/25(水) 17:29:34.93 ID:Ui4Yzw5Ko
 ――その時、なにかから逃げるように飛んでいたはずの翼蛇龍がその動きを変えた。
 すぐ後ろにいた自分を追い立てていたものに対して、恨みを晴らさんとするがごとく反転し、牙を剥く。

 「何かしらの悪意を持ったものがナチュルスターを倒すため、巨大な蛇翼竜を誘導している」と考えて待ち構えていた者たちは戸惑った。
 振り向こうとした翼蛇龍は巨大な水流に押し流されて地面にたたきつけられ、唸り声をあげている。
以下略



48: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/09/25(水) 17:30:16.84 ID:Ui4Yzw5Ko
夏樹「アンタがアイツを誘導してたのか……? どうしてそんなことしたんだ?」

裕美「えっと、それは……」


以下略



49: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/09/25(水) 17:30:53.76 ID:Ui4Yzw5Ko
裕美「きゃっ!?」

夏樹「舌噛むぞ、捕まってろ!」


以下略



50: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/09/25(水) 17:31:27.37 ID:Ui4Yzw5Ko
 翼蛇龍は恐ろしい唸り声をあげつつ夏樹を追い詰める。
 捕らえたと思えば消え、次の場所へと転移する獲物を仕留めようと執拗に、執念深く。

 その距離は徐々に縮まっていく。

以下略



51: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/09/25(水) 17:32:05.42 ID:Ui4Yzw5Ko
レナ「一撃じゃ倒せないかも、とは思ってたけど……硬すぎない?」

美優「エンジェルハウリングでも……やはり、核にあたる繭を探さないと……」


以下略



52: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/09/25(水) 17:32:37.59 ID:Ui4Yzw5Ko
店長「とどめ……ってことは君も戦えるのか? すごいな……」

裕美「えっと、魔法が少し……でももう、魔力がなくて……」


以下略



53: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/09/25(水) 17:33:06.73 ID:Ui4Yzw5Ko
李衣菜「だ、大丈夫?」

きらり「うん! まだまだだいじょーぶっ!」


以下略



54: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/09/25(水) 17:33:42.34 ID:Ui4Yzw5Ko
杏「なんでもないよ。ちょっと責任感じてるだけだから」


 ――もちろん、嘘だ。

以下略



55: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/09/25(水) 17:34:27.97 ID:Ui4Yzw5Ko
 きっと自分を疑いの目で見ているだろう、と杏は思った。
 顔をあげずに、今の失言をどう弁明したものか、それとも誤魔化すかを思案する。

 しかし自分の中へと再び感情を戻そうとした杏に、きらりはそれでも明るく声をかけた。

以下略



56: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/09/25(水) 17:35:51.66 ID:Ui4Yzw5Ko
 言外の意味をくみ取り、杏は戦慄した。
 決して上から目線の、横暴で横柄な、自己満足の行為の発言ではないことを理解してしまったから。

 心の底から相手を思い続け、純粋な好意で助けようとする。
 今の杏自身が、珍しく『やる気を出した』のと同じ理屈を、まったく見ず知らずの自分へ対して行おうとしているのだと理解してしまったから。
以下略



1002Res/723.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice