過去ログ - 安価でファンタジー小説
1- 20
80:ほいこーろー
2013/09/23(月) 19:28:33.40 ID:d9J7RKDH0
きょうははやいけどここまでっす。


81:ほいこーろー
2013/09/24(火) 08:14:54.91 ID:sOKaUpF90
 睦月に自由はないため、アリスがゆっくりと暗黒物質を垂れ流す。
 それは、苦い辛いなどの騒ぎではなく、睦月の喉を確実に仕留めにかかっていた。
「〜〜〜〜!!」
 それでもなお、言葉ににならない声を張り上げ、睦月は抵抗する。
 吐き出さないように、痛みを受け止めるのだ。
以下略



82:ほいこーろー
2013/09/24(火) 08:47:36.90 ID:sOKaUpF90
「あ……」
 睦月は半ば傷心状態の目で、助かったんだか助かってないんだかとくわからない声をあげる。
 とにかく、この世の混沌を詰め込んだかのような物質を、睦月は飲み込んだのだ。
 その代償として、しばらくまともな思考能力を奪われてしまったが……。


83:ほいこーろー
2013/09/24(火) 15:59:40.49 ID:sOKaUpF90
 翌朝。
 睦月を始め、他の二人の毒もすっかり抜けきっている。
 コングリオの日常は、アリス家付近の事務所に届いた依頼を確認することから始まる。

 此度の依頼内容は、どうやらかぶると外れなくなってしまう、呪いの仮面が町にいくらか流れているらしいので、それを調べてほしいというものだった。
以下略



84:ほいこーろー
2013/09/24(火) 16:31:49.84 ID:sOKaUpF90
 ひとまず、仮面をつけてしまったという人の元へ。
「いや〜、困ったよ、マジで」
 あまり困ってなさそうに仮面をつけた男性は言う。
 仮面は、笑い道化を模したものとなっている。
「ふ〜ん、いかにもって感じですね……」
以下略



85:ほいこーろー
2013/09/24(火) 20:52:25.45 ID:sOKaUpF90
「しかし、あれね。もうこれはあいつの仕業に違いないわ」
「あいつってどいつだよ?」
「決まってんでしょ。森羅万象、全ての事象は全て殺生狐のせい、ってしとけば色々つじつまが合うのよ」
「横暴ですよ……」
「あの〜、俺はどうすれば?」
以下略



86:ほいこーろー
2013/09/24(火) 21:12:48.15 ID:sOKaUpF90
 町外れの神社。
 殺生狐はそこを拠点として、町にいたずらをしかけている。
 コングリオがたどり着いた時、殺生狐はいた。
 スピー、スピーと鼻ちょうちんをでかでかと膨らませて、眠っていたのだ。
「敵ながらベタなやつ……」
以下略



87:ほいこーろー
2013/09/24(火) 22:27:16.60 ID:sOKaUpF90
「あ〜!! お前たち、睦月ちゃんとその一味!!」
「ほう? あんたの眼にはそう映ってるんだぁ。じゃあそんな眼、いらないでしょ?」
 自分がリーダーだと理解しない女狐だ、と、アリスは狂嬉々として釘バットを殺生狐にあたるかあたらないかといったところで素振りする。
 それは威嚇も兼ねているのだが、92パーセントは彼女の趣味だ。
「ひぃ!!」
以下略



88:ほいこーろー
2013/09/25(水) 09:51:39.53 ID:20svb/5Z0
「あ、あの〜、町で妖しい仮面が出回ってるんですけど、心あたりありませんか?」
「仮面? う〜ん」
 アリスをなだめ、睦月は殺生狐に優しく問いかける。
 それに対し殺生狐はなにか心あたりを頭の中で探しているようだった。
「あっ!」
以下略



89:ほいこーろー
2013/09/25(水) 15:41:35.66 ID:20svb/5Z0
「な〜んか握ってんでしょ? たまたまでも噂の仮面の正体でもいいから、さっさとボロを出しなさいよ」
「いや、私たまたまついてないよ!?」
「あ? じゃあつけてこいよ、すぐにもぎとってやるから」
「ひぃっ!!」
 もはや、どっちが悪者なのだかわからない会話を続ける殺生狐とアリス。
以下略



147Res/43.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice