84:ほいこーろー
2013/09/24(火) 16:31:49.84 ID:sOKaUpF90
ひとまず、仮面をつけてしまったという人の元へ。
「いや〜、困ったよ、マジで」
あまり困ってなさそうに仮面をつけた男性は言う。
仮面は、笑い道化を模したものとなっている。
「ふ〜ん、いかにもって感じですね……」
85:ほいこーろー
2013/09/24(火) 20:52:25.45 ID:sOKaUpF90
「しかし、あれね。もうこれはあいつの仕業に違いないわ」
「あいつってどいつだよ?」
「決まってんでしょ。森羅万象、全ての事象は全て殺生狐のせい、ってしとけば色々つじつまが合うのよ」
「横暴ですよ……」
「あの〜、俺はどうすれば?」
86:ほいこーろー
2013/09/24(火) 21:12:48.15 ID:sOKaUpF90
町外れの神社。
殺生狐はそこを拠点として、町にいたずらをしかけている。
コングリオがたどり着いた時、殺生狐はいた。
スピー、スピーと鼻ちょうちんをでかでかと膨らませて、眠っていたのだ。
「敵ながらベタなやつ……」
87:ほいこーろー
2013/09/24(火) 22:27:16.60 ID:sOKaUpF90
「あ〜!! お前たち、睦月ちゃんとその一味!!」
「ほう? あんたの眼にはそう映ってるんだぁ。じゃあそんな眼、いらないでしょ?」
自分がリーダーだと理解しない女狐だ、と、アリスは狂嬉々として釘バットを殺生狐にあたるかあたらないかといったところで素振りする。
それは威嚇も兼ねているのだが、92パーセントは彼女の趣味だ。
「ひぃ!!」
88:ほいこーろー
2013/09/25(水) 09:51:39.53 ID:20svb/5Z0
「あ、あの〜、町で妖しい仮面が出回ってるんですけど、心あたりありませんか?」
「仮面? う〜ん」
アリスをなだめ、睦月は殺生狐に優しく問いかける。
それに対し殺生狐はなにか心あたりを頭の中で探しているようだった。
「あっ!」
89:ほいこーろー
2013/09/25(水) 15:41:35.66 ID:20svb/5Z0
「な〜んか握ってんでしょ? たまたまでも噂の仮面の正体でもいいから、さっさとボロを出しなさいよ」
「いや、私たまたまついてないよ!?」
「あ? じゃあつけてこいよ、すぐにもぎとってやるから」
「ひぃっ!!」
もはや、どっちが悪者なのだかわからない会話を続ける殺生狐とアリス。
90:ほいこーろー
2013/09/25(水) 19:50:29.10 ID:20svb/5Z0
「か、禍輪(かりん)様に言われたんだよ、あの仮面をばらまけって」
「かりんさまぁ?」
アリスへの恐怖からか、あっさり白状する殺生狐。
しかし、耳慣れない人物の名を口にする。
妖に関係あることは間違いないのだろうが……。
91:ほいこーろー
2013/09/25(水) 20:05:23.61 ID:20svb/5Z0
「おい、女狐ぇ。口んなかに釘バットつっこまれるのと、そのかりんさまとやらについて話すのと、どっちがいい?」
実質、選択肢が一択しかない選択を迫るアリス。
そして殺生狐は……
「ふ、ふんだ! 妖はこー見えて口が固いんだ。絶対に話すもんか!」
「あ?」
92:ほいこーろー
2013/09/26(木) 06:56:04.70 ID:VJ7TS3Sb0
「ボスねぇ? んで、そいつの居場所は?」
「いや、そればっかりはほんとにわかんないんだよ……」
「ああ!?」
「ひぃっ!! ほ、ほんとのほんとにわかんないんだよぉ……」
アリスにすごまれても困ったように怯むことしかできない殺生狐。
93:ほいこーろー
2013/09/26(木) 07:41:57.52 ID:VJ7TS3Sb0
「ほーほっほっほっ!!」
膠着状態の場に突如として現れた、無粋な影。
それは、人間のような物体だった。
髪色はアリスと同じ金髪だが、ものすごいロールがかかっている。
漫画の中のお嬢様然とした風貌だった。
94:ほいこーろー
2013/09/26(木) 07:45:30.79 ID:VJ7TS3Sb0
「おい、明らかにお前の関係者だろ。キャロル云々言ってたし」
「私の苗字はキャロルじゃないわ」
「いや、キャロルですよね?」
「やかましい! 私の苗字とか、最初一人称があたしだったことなんて誰も覚えてないのよ!」
「お、横暴だぁ〜」
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